秋葉原で黒トラスM3ネジを購入してきた。。。2012/12/05 17:39

前回、MT9ピン用プレートを使用して仮組みしてみたら、M3バインド(シロ)ネジが目立ってしまって美観上よろしくないような気がしました。

そこで、秋葉原に出たついでに、M3黒トラス(長さ12mm)ネジを買ってきました。ついでに、春日無線でEi製のEZ80も購入。


M3黒トラス(長さ12mm)ネジとEi製のEZ80
M3黒トラス(長さ12mm)ネジとEi製のEZ80(945円)


購入してきたM3黒トラス(長さ12mm)ネジを使用して、MT9ピン用プレートを再度取り付けします。


M3黒トラス(長さ12mm)ネジとMT9ピン用プレート
M3黒トラス(長さ12mm)ネジとMT9ピン用プレート


今回、取り付けネジの長さに余裕があるので、M3ナット2個分のスキマを空ける事にしました。


プレートとの隙間はM3ナット2個分です。
M3ナット2個分のスキマ

MT9ピン用プレートの取り付け
MT9ピン用プレートの取り付け

プレート取り付けを黒色トラスにした。
プレート取り付けを黒色トラスにした。


黒色トラスネジにしたので、ビス頭が目立たなくなり美観が大変良くなりました。(^O^)



真空管アンプのシャーシを組立中。。。2012/12/03 21:09

最近のブログは、ミリタリーネタが多かったのですけど。。。

もしかしたら“押してはいけないスイッチ”を押してしまったのでは???と、ちょっと思いました。。。(汗


ポチッとな!


押してはならないスイッチ
押してはならないスイッチ???


レシプロ戦闘機とか戦車とかって、どう考えても、“殿方の押してはならないスイッチ”ですよねー。


殿方には押してはならないスイッチというものがあるのでございます。
殿方には押してはならないスイッチというものがあるのでございます。


好きな人は、その方面にとてつもなく詳しい(!)ですから、なんか素人が余計な事を書いてしまったかっ!?と、ちょっと後悔したテツさんでありました。。。(滝汗


そんな訳で、真空管アンプのネタに戻ります!


真空管アンプの方は、現在、シャーシを加工中です。


ソケット取り付けの穴をシャーシパンチで加工
ソケット取り付けの穴をシャーシパンチで加工

シャーシパンチで穴加工する場合は、ネジ部分に粘度の高いグリースを塗布し、カッター部には粘土の低い潤滑油(CRC 5-56等)を薄く引いておきます。

そうすると滑らかに加工できますし、工具の寿命が伸びます。


シャーシパンチで穴加工したYM-250シャーシ
シャーシパンチで穴加工したYM-250シャーシ


今回は、MT9ピン用プレートを使用するので、シャーシに開けた穴はUSオクタル用φ30です。

使用するMT9ピン用プレートには、38mm幅の穴が開いているので、USオクタル→MT9ピンソケット変換プレートとしても使用できます。


USオクタル→MT9ピンソケット変換プレート
USオクタル→MT9ピンソケット変換プレート


このアンプでの使用目的は、落とし込みサブシャーシによる放熱が目的なので、今回は別にUSオクタル→MT9ピン変換が目的ではないのですけど、いちおうシャーシのレイアウト設計をUSオクタル対応にする為に採用しました。

要するにシャーシの基本寸法どおりで、USオクタル・ソケット版のアンプも制作できるようになっています。

1626とかEL32とか作りたいなー。と思った時に、再度設計するのが面倒なので、あらかじめ考慮して設計したという訳です。。。(汗



それで、MT9ピン用プレートを実際に取り付けるとこんな感じです。
プレートとのスキマは、M3ナット1個分です。


MT9ピン用プレートを実際に取り付ける
MT9ピン用プレートを実際に取り付ける

MT9ピン用プレートを実際に取り付ける
MT9ピン用プレートを実際に取り付ける


なお、このMT9ピン用プレートは一般市販品(?)です。


例えば、春日無線のオリジナルシャーシも、USオクタルソケット取付寸法が38mmになっているので、このプレートを使用すれば初段部分をMT9ピン仕様に変更できたりします。最初からそういう設計になっていたらしいです。


春日無線オリジナル管球式パワー・アンプ用シャーシ 280型
http://www.e-kasuga.net/bunlist.asp?sid=112



通販ですと、ヤフーオークションで『ソケット用プレート(9ピンMT管用)』で、280円即決出品されています。GE 整流管6203(新品)を600円即決出品されている方です。(2012.12.03 21:07 現在)

詳しく調べていないのですけど、他にも出品されている方がいらっしゃるかもしれません。。。(汗


まあなんといいますか、オークションですといつまで出品されているのか判りませんけど、とりあえず一般市販品(?)ですので、探せばたぶん一枚280円前後で販売しているお店があると思います。


ご興味ある方は、探してみて下さい。(^O^)



追記


蛇足ですが。。。

殿方には押してはならないスイッチというモノがあるように、ご婦人方には“手を出してはいけない謎の生物”というモノがあるらしい。。。(汗

これ(↓)。

┌(┌ ^o^)┐ホモォ…

じいじ「アシタカ!腐女子に手をだすな!呪いをもらうぞ!」
アシタカ「しずまりたまえ! さぞかし名のある腐女子と見うけたがなぜ、そのように荒ぶるのか!?」

ソースはこちら。

ホモォ ┌(┌ ^o^)┐ まとめ
http://togetter.com/li/288983

こいつ、動くぞ…。

┌(┌ ^o^)┐ホモォ…
謎の生物 ┌(┌ ^o^)┐ホモォ…


上記のまとめサイトの“動く ホモォ ┌(┌ ^o^)┐”を眺めていたら思った。


ああ、生きてゐる。 何だか酷く腐女子が羨ましくなつてしまつた。


著 久保竣公 『匣の娘』より抜粋


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )


藤吉 …(ニヤリ)


ご婦人にも押してはならないスイッチというものがあるのでございます。
ご婦人にも押してはならないスイッチというものがあるのでございます。


藤吉と千里のフィギュア欲しいかも。。。   ( おい。。。(^_^; )


ホント蛇足ですけど。。。(汗


6V6GTがP51マスタング戦闘機とM4シャーマン戦車に使用されている件2012/11/24 15:08

前回、グラマンF6Fヘルキャットとか書きましたけど、個人的には、ノースアメリカンP51マスタングが好きだったりします。

水冷エンジンといえば、三式 「飛燕」も良いですけど、やっぱり映画プライベートライアン』と『太陽の帝国』のイメージがあるので。。。(汗


North American P-51 Mustang
North American P-51 Mustang


それで、P51マスタングで使用している通信機について調べてみました。


軍用コマンドセットは、AN/ARC-3 のようです。

搭載している機体は、下記のとおり。

AN/ARC-3 VHF Command Radio Set; used in

C-45, C-47, C-97, C-119, C-130, H-21, B-29, P-38, P-51, F-80, F-86, F-90, T-28, T-33, YB-49A, OY-2, TO-1


North American P-51 Mustang
http://en.wikipedia.org/wiki/North_American_P-51_Mustang

North American F-86 Sabre
http://en.wikipedia.org/wiki/F-86

Northrop YB-49
http://en.wikipedia.org/wiki/Northrop_YB-49


ノースアメリカンP51マスタング、自衛隊でも使用して映画『ゴジラ』にも登場したF-86セイバー
ブーメランの様な形状の無尾翼機YB-49などなど。。。


それで気になるのは、使用している真空管なんですけど。。。


AN/ARC-3 VHF Command Radio Set
AN/ARC-3 VHF Command Radio Set


R-77B/ARC-3 Receiver for ARC-3 VHF Radio
http://www.radiomuseum.org/r/sylvania_receiver_r_77barc_3.html

12SG7 12SG7 12H6 12SN7GT 12SN7GT 12SL7GT 12A6GT 9001 6AK5W 6AK5W 6AK5W 6AK5W 6AK5W 12SH7 9002 9002


T-67/ARC3 Transmitter for ARC-3 VHF Radio
http://www.radiomuseum.org/r/military_t_67arc3_transmitter_for_arc_3_vhf_radio.html

6V6GT 6V6GT 832A 832A 12SH7 6J5 6V6GT 6L6GA 6L6GA


受信機には、12SN7GT 12SL7GT 12A6GTが使用されているようです。

JAN CRC-12SN7-GT
JAN-CRC 12SN7GT

各社 12SL7GT
JAN-CRC 12SL7G他 各社 12SL7GT

TUNG-SOL & NATIONAL 12A6GT
TUNG-SOL & NATIONAL 12A6GT


一方、送信機には、6V6GT 6L6GAが使用されているようです。


JAN-CRC 6V6GTY
JAN-CRC 6V6GTY

シルバニア6L6GAは売却してしまって手元にないので写真ありません。
すみません。。。(汗


。。。。。


さて、最近、ガールズ&パンツァー 優花里の部屋にある無線機とかブログに書いているので、もしかしたら検索で当ブログにご来訪の方もいらっしゃるかもしれません。

そういった方は、『 漢なら、やっぱ戦車だろっ!! 』というタイプなのかもしれないので、戦車で使用されている通信機について、ざっくりと簡単に調べてみました。


ガールズ&パンツァー シャーマン軍団
ガールズ&パンツァー シャーマン軍団

M4 Sherman
http://en.wikipedia.org/wiki/M4_Sherman


M4シャーマンで使用している軍用コマンドセットは、SCR-508 のようです。

BC-603 for SCR-508, SCR-528
http://www.radiomuseum.org/r/military_bc_603.html


ガールズ&パンツァー の劇中に出てくる無線機は、BC-603 と推察されます。


ガールズ&パンツァー シャーマン戦車で使用の受信機 BC-603
ガールズ&パンツァー シャーマン戦車で使用の受信機 BC-603

BC-603 Receiver
BC-603 Receiver

Range 20 - 28 MHz, ten channel presets, NBFM (Amstrong license). Needs dynamotor DM-34-A (12 volts) or DM-36-A (24 volts). Similar to BC-683 (27 - 38.9 MHz). Some slightly different variants. Basic component of WWII tank radio sets SCR-508 and SCR-528, matches transmitter BC-604. Also made under license in France.

The BC-603 was used for instance for the system SCR-508 from 1942 for tanks like M5 Stuart, M7 Priest, M10 Wolverine, M24 Chaffee, M4 Sherman, M7 MT, T1 heavy, M36 Slugger, M4A3E2, M4A3E8 Sherman, M6, T20, T25 AT, T29, M26 Pershing, T23, T28, T32, M46 Patton, T34, T95.

The military Radio Set SCR-508 consists basically of Radio Transmitter BC-604 and two Radio Receivers BC-603. BC-604: 10 preset channels for FM voice with power output of 30 watts, frequency 27.9 Mc. Receiver BC-603: Superhet with IF 2.65 Mc, frequency 20 to 27.9 Mc. Further items which we list is the Frequency Meter Set I-129-B and the FM Signal Generator I-208.


なお、使用している真空管は、

6AC7 6AC7 12SG7 6J5 12SG7 12SG7 6H6 6SL7GT 6SL7GT 6V6GT


受信機のオーディオ用ファイナル(出力段)は、航空機が12A6GTで、戦車(車両)が6V6GTという所が面白いです。(^O^)

もっとも、6V6GTは航空機の送信機にも使用されているので、まあ、つまり6V6GTは、P51マスタング戦闘機M4シャーマン戦車の両方に使用されてたりする訳です。



真空管ギターアンプの工作・原理・設計の本は、フェンダー Champ5F1 のギターアンプを自作する為の本ですけど、フェンダー アンプは6V6GTを使用しているので、


『 俺のアンプは、P51マスタング戦闘機M4シャーマン戦車と同じ真空管を使ってるんだぜっ!! 』と妄想すれば、製作意欲も湧くに違いないでしょう。きっと。たぶん。。。(汗


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )



追記

ちなみに、 優花里の部屋にある無線機は、Fu 5 だと思います。
通信機/無線機に詳しい方ならパッとすぐ判るのでしょうが、おそらく、ドイツ軍の戦車に標準搭載(?)されていたモノではないかと。

ガールズ&パンツァー 優花里の部屋にある無線機
ガールズ&パンツァー 優花里の部屋にある無線機 ( Fu 5 ?)

German Tank Radio Fu 5
German Tank Radio Fu 5


中身の真空管は、もちろんテレフンケンだと思われるので、テツさん詳しく調べる気がしません。。。
第二次世界大戦中のテレフンケンの真空管って、いったい幾らするんでしょうか???

ていうか、無線機についてよく判らないのですけど、女子高校生がコレクションするレベルの代物ではないような。。。(汗

つまり、ガールズ&パンツァーの優花里は筋金入りの戦車オタだっ!っていう事か!?


( 劇中では、戦車本体が走り回っている(!)んだから、女子高校生でもフツーに無線機を買えるのでは?戦車道ショップで通販とか。。。(^_^; )


グラマンF6Fヘルキャットに1626と12A6が使用されている件2012/11/23 19:05

前回の日記で、軍用コマンドセットの AN/ARC-5 において、1626は送信機、12A6は受信機に使用されていたようです。と書きましたが。。。



HYTRON 1626
真空管 HYTRON JAN-CHY 1626 (VT-137)

真空管 12A6(メタル管タイプ)
真空管 RCA JAN-CRC 12A6 (メタル管タイプ) (VT-134)



私自身、ミリオタという訳ではないのですけど、実際に使用された機体が何なのか?ものすご~く気になったので調べてみました。


どうやら、グラマンF6Fヘルキャット後期型に採用されていたようです。


Grumman F6F Hellcat AN/ARC-5
Grumman F6F Hellcat AN/ARC-5


航空機用の無線(空と地上で交信するマルチ・チャンネル通信機らしい)ですので、もちろんグラマンF6Fヘルキャットだけでなく、数種類の機体に搭載していたようです。


ググってみたら、搭載機の一覧がありましたので、ご参照下さい。


Airborne Radio Communications

AN/ARC-5 AM/CW Multi-Channel Air-to-Ground Communication Radio Set; used in

B-17, B-24, C-47, C-119, C-121, P-2, P-5, P-38, S-2, T-28(??), H-13, H-19, F4U, F6F, HO3S-1, HO5S-1, HRS-1, PBM-5S, PBY-6A, R6D-1, SB2C-5, TBM-3S


有名な機体(?)は、以下のあたりでしょうか???

http://en.wikipedia.org/wiki/Grumman_F6F_Hellcat
http://en.wikipedia.org/wiki/F4U
http://en.wikipedia.org/wiki/P-38
http://en.wikipedia.org/wiki/B-17
http://en.wikipedia.org/wiki/Douglas_C-47_Skytrain


F6Fヘルキャット、F4Uコルセア、P-38ライトニング、B-17フライングフォートレス、C-47スカイトレイン。。。凄いなコレ。。。(汗



映画バンド・オブ・ブラザース(C-47)とか、メンフィス・ベル(B-17)に、現存する機体が登場していましたけど、まさか自分が普段使用している真空管が使用されていた(!)なんて、夢にも思っていませんでした。
 

第二次世界大戦中の通信機器に使用されていたという事は、なんとなくは知っていたんですけど、これまで具体的な機種名まで調べてみた事は一度もなかったのです。。。(大汗


お恥ずかしながら、テツさんの第二次世界大戦中の通信機のイメージって、コンバットに登場する“チェックメイト・キングツー。こちらホワイト・ルーク”のアレ(!?)しかないので、まさか戦闘機だとは。。。


ちなみに、こういう事は別に珍しい事ではなくて、例えば現在春日無線で発売している4P1Lシングルアンプキットの4P1Lって、ロシアのMiG-25戦闘機の通信機器に使用されていた真空管だったりします。

4P1Lシングルアンプキット KA-29SE
http://www.e-kasuga.net/goods.asp?id=1166

ウィキペディア(日本版)MiG-25
http://ja.wikipedia.org/wiki/MiG-25_(航空機)


ですから、実は真空管の世界では、ごくフツーにある事なんですけど、私個人的に、通信機/無線機について興味がなくて、これまで調べた事はありませんでした。。。(汗


いやー。ホント、調べてみるモンですねー。(^O^)


それにしても、ガールズ&パンツァー 優花里の部屋にある無線機の話題をブログに書かなかったら、さすがにここまで調べなかったと思います。


ガールズ&パンツァー 優花里の部屋にある無線機
ガールズ&パンツァー 優花里の部屋にある無線機


ありがとう、優花里!君が戦車オタ娘だったおかげで、普段使ってる真空管について調べる事ができたよっ!!


ほんと、ありがとー。(^O^)


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )


6DJ8は高価なので、6N3Pに変更してみた2012/11/22 00:05

6463パラ・シングル真空管アンプですけど。。。


お風呂に入ってゆったり落ち着いた気分になって(!)、フト思ったのですが、初段の6DJ8はやっぱり高価なので、6N3Pに変更してみました。


6N3P-E ( Russian: 6Н3ПE triode )
6N3P-E ( Russian: 6Н3ПE triode )

6N3P-6463Parallel-6203 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
6N3P-6463Parallel-6203 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図

6N3P特性図 ( Russian: 6Н3П triode )
6N3P特性図 ( Russian: 6Н3П triode )

6N3P DATA SHEET
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/113/6/6N3P.pdf


なんだか最近、次から次へと回路図を掲載しているので、却って初心者の方々も混乱するのでは?などと、実は思ったりもしています。


すみません。。。(汗


通常は実際に製作してから記事を書くのですけど、今回は、“叩き台の実験アンプ”みたいな雰囲気の記事なので、普段は書かない事を書いています。


もの作りというヤツは、数々の試行錯誤から出来上がる訳ですので、完成するまでには、さまざまなアイデアが出てくるのです。


例えば、お風呂に入っている時とか、寝る前とか、あまつさえ気分転換に鍛治場の周りを走ってみたりとかした時にアイデアが出てきます。

漫画家かよっ!(ビシィ)



(C)IsII 装甲悪鬼村正 英雄編 2巻 おまけマンガ
(C)IsII 装甲悪鬼村正 英雄編 2巻 おまけマンガ


。。。。。(汗


そういえば、装甲悪鬼村正 英雄編 2巻 のコミックについていたオビには笑いました。


装甲悪鬼村正 英雄編 2巻オビ (C)ニトロプラス イラスト:なまにくATK
装甲悪鬼村正 英雄編 2巻オビ (C)ニトロプラス イラスト:なまにくATK


『 黒ストッキングから透けるパンツ これもまた武士道! 』とか、うんうん納得!とか、アマゾンで購入した私は気軽に思いましたけど、よく考えてみたら、一般書店ではこのオビが付いて店頭に平積みされていた訳で、このコミック購入する時はコレ持ってレジに行くのかっ!?と、テツさん、ちょっと戦慄を覚えました。


あと、1~2巻のコミック内にはそーいう描写(黒ストッキングから透ける…)が無かったハズなので、最初は判らなかったのですけど、どうやら第1巻に付属していたピンナップの事なのでしょうか???


装甲悪鬼村正 英雄編 1巻ピンナップ 綾弥一条 (C)ニトロプラス イラスト:大熊猫介
装甲悪鬼村正 英雄編 1巻ピンナップ 綾弥一条 (C)ニトロプラス イラスト:大熊猫介

なお、このピンナップにズキューンときた人は、各自コミックを購入して下さい。。。(汗


(C)IsII 装甲悪鬼村正 英雄編 1巻 表紙
(C)IsII 装甲悪鬼村正 英雄編 1巻 表紙

装甲悪鬼村正 英雄編 (1) [コミック]
http://www.amazon.co.jp/dp/4047157058


上記のピンナップのポーズか、あるいは決めポーズ綾弥一条フィギュアが欲しいです。

三世村正メイドも良いですけど、綾弥一条フィギュアをどこからか発売してくれないだろーか。

。。。。。


うーん。


それにしても。。。

もの作りというヤツは、数々の試行錯誤から出来上がる訳ですので、完成するまでには、さまざまなアイデアが出てくるのです。あたりまでは、真空管アンプのブログとして、なんだかとてもイイ雰囲気の話だった(!)のに、いきなり話が残念な方向へいったよっ!

すべてブチ壊しだよっ!?

ていうか、真空管アンプの話題が、どうして黒ストッキングから透けるパンツについての話になるのか大いに謎です。。。(汗


いやまあ、好きだから書いてるんですけどねっ! 


それじゃあ、あんまりなので、話を強引に真空管のネタに戻します。



えーと。


先日、ガールズ&パンツァーに、Fiat500(チンクエチェント)が登場する記事を書きましけど、普通なら優花里の部屋にある『真空管式の無線機』
が気になるハズなんですよね。。。(汗


私は、あまり第二次大戦中の軍用無線機とかに興味ないんで、あまつさえ、無線機よりも優花里のサークルKサンクスの制服姿が気になってしょうがなかったダメ人間ですけど、普通は『真空管といえば無線機』ですよねー。


ガールズ&パンツァー 優花里の部屋にある無線機
ガールズ&パンツァー 優花里の部屋にある無線機


優花里の部屋にあった通信機とは機種が違うのですけど、何を隠そう、最近当ブログで取り上げていた球、12A61626って、実は第二次世界大戦中の通信機/無線機(受信機・送信機)に使用されていた球なのです。
ていうか、そもそも真空管は当時の最先端電子デバイス(?)ですので、電探(レーダー)とか通信機など、軍関係で使用される事が多かったのです。

優花里の部屋にある通信機は戦車用(?)だから、たぶんARMY(=陸軍)だと思うんですけど、12A6と1626が使用されているのは、おそらくU.S.NAVY AIRCRAFT RADIO CORPORATION ですので、海軍航空機用ではないかと推察します。。。(汗


ちなみに、テツさんは“通信機”と“無線機”の区別がわかりません。
たぶん、その方面では、しっかりと区別されているのではないかと。。。


6DJ8-1626 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) Good Smile Company 1/8 Scale figure Miku Hatsune: Lat-type Ver.
6DJ8-1626 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier)
Good Smile Company 1/8 Scale figure Miku Hatsune: Lat-type Ver.

JAN-CRC 1626
U.S.NAVY CRC-1626 For AIRCRAFT RADIO CORPORATION


なお、通信機/無線機の型式は、WWII US NAVY MILITARY TUBE RADIO RECEIVER/TRANSMITTER AN/ARC-5 らしいです。


ウィキペディアによると、12A6は受信機で、1626は送信機に使用されていたようです。

WIKIPEDIA AN/ARC-5
http://en.wikipedia.org/wiki/AN/ARC-5


AN/ARC-5 Receivers 12A6
AN/ARC-5 Receivers 12A6

LF/MF/HF receivers all use a similar same 6-tube superhet design: r.f. amplifier (12SK7), converter (12K8), two i.f. stages (two 12SK7's, or 12SK7/12SF7), diode detector/BFO (12SR7), and one audio stage (12A6).


AN/ARC-5 Transmitters 1626
AN/ARC-5 Transmitters 1626

ARC-5: The 1626 is in the left side
AN/ARC-5 Transmitters 1626

Transmitters use four tubes: 1626 oscillator, two 1625 finals, and 1629 magic-eye tuning. The latter gives a visual indication, viewable by raising a small cover, when the oscillator's frequency matches that of an internal crystal, thus allowing a check of the dial calibration.


ご興味ある方は、調べてみて下さい。(^O^)


フー。なんとか真空管ネタで話をまとめる事ができました。ヨカッター!


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )


6DJ8-6463parallel-6203シングル真空管アンプ2012/11/19 22:33

6463パラレルアンプですけど。。。

実は、高効率球(つまりバイアスの浅い球)は利得が大きいので、ミラー効果の影響で入力容量が大きくなるので、パラレルにするとさらに増大します。。。。(汗


昔はパラレル接続の作例ってよく見たのですけど、近年さっぱり作例がなくなってパラレル接続がベテランの真空管アンプ・ビルダーの人々から敬遠される(?)のは、実は入力容量が2倍になるというのが理由です。

逆に言えば、パラレル接続がベテランの真空管アンプ・ビルダーの人々から敬遠されるので、463パラレル・アンプなんかは、初心者の方々にとっては、却って狙い目になるんじゃないかな?と個人的に思ったのですけど。。。(汗


なにげに、LPF周波数(高域側ポール周波数)を計算してみたら。。。

12AX7 内部抵抗 rp=92kΩ 交流負荷 RL=100KΩ 出力インピーダンス 47.9kΩ 以上の値で計算してみたら、LPF=21.4kHz (-3dB) でした。

ちょっと低過ぎかも。。。(滝汗


ちなみに、6463の入力容量は。。。


GEマニュアルによる6463の入力容量
GEマニュアルによる6463の入力容量

Cin (Cg-k) 3pF
Cg-p 5pF


ですから、[ 3+5×(13.9+1) ]×2倍 (←パラレルなので2倍)

結局、6463パラレルの入力容量は、155pF です。。。(大汗

うーん。

こりゃあ、対策した方が良いかなと思って、初段を6DJ8にしてみました。


6DJ8-6463Parallel-6203 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
6DJ8-6463Parallel-6203 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図

パラレル接続した6463特性図 ( two 6463 triode in parallel connection )
パラレル接続した6463特性図 ( two 6463 triode in parallel connection )

6DJ8特性図 ( 6DJ8 triode )
6DJ8特性図 ( 6DJ8 triode )


それで早速、気になるLPF周波数(高域側ポール周波数)を検討してみました。

6DJ8 内部抵抗 rp=7kΩ 交流負荷 RL=34.5KΩ 出力インピーダンス 5.8kΩ 以上の値で計算してみたら、LPF=176.9kHz (-3dB) でした。


これなら十分ではないでしょうか。


ていうか、初段をカスコード球にすると効果テキメンです。(^O^)

( わかってたんなら最初からそうしろよ、おい。。。(^_^; )


なお、計算式は下記の本の掲載ぺーにあります。


林正樹著『真空管ギターアンプの工作・原理・設計』のP.176
林正樹著『真空管ギターアンプの工作・原理・設計』のP.176

木村哲著『真空管アンプの素』のP.179
木村哲著『真空管アンプの素』のP.179


上記の本を、各自ご参照下さい。(ぺこり)



追伸

これは、ちょっと雑談なんですけど。。。

6463パラレルの入力容量155pFって、なんかビミョーな気がします。。。


通常の真空管アンプを作る立場からすると大きい感じがします。

けど、以前ハイブリッドヘッドフォンアンプを作った感じからすると、高耐圧MOS-FETの入力容量と比べると小さいなぁー。みたいな???

高耐圧MOS-FETなんか、2000pFとか3000pFとか普通だし、155pFってかなり小さい部類に入るよなーと思った。。。(大汗

ハイブリッドヘッドフォンアンプでよく使用されるビシェイIRF510なんて、Ciss=180pFですし。。。

VISHAY IRF510 DATA SHEET
http://www.vishay.com/docs/91015/sihf510.pdf


要するに、真空管→MOS-FETのハイブリッドアンプでは、12AX7のような高内部抵抗球はダメって事なんだよな。きっと。。。(汗


今さら何言ってンの?って感じですけどね。。。


6463パラレル、6CH6アンプ特性図2012/11/18 15:17

前回の記事で、初心者の方にはやっぱり傍熱三極管であるところの“12AX7-6463 parallel”とか“12AX7-6BL7GT”あたりをオススメします。とか書きましたけど。。。

そういえば、6463パラレル6CH6特性図(ロードライン)を、まだ掲載していなかったですね。。。(汗

それで、特性図(ロードライン)を掲載しようと思うんですけど、その前に。。。


6463のような電圧増幅用双三極管をパラレル接続して出力管の代用とした0.7~0.8Wの小出力の真空管アンプを作ろう!という歴史は、実はかな~り古いです。

たぶん真空管創世時代から、ごく普通に行われていたのではないでしょうか?

しかも日本においては、家庭用では2~3Wの出力なんか必要なくて、出力0.7Wもあれば十分!という論争(?)も、戦後すぐの昭和20年代におこなわれていたようです。


私が生まれる遥か以前の話なので、詳しくは知りませんが。。。(汗


私個人が簡単にざっと調べた所によると。。。


ラジオ技術 1954年(昭和29年)2月号 において、西巻正郎氏が、『大がかりな装置無用論』というのを展開して、“家庭用なら、6SN7のパラでいいんじゃね?”と言い出して、いろいろ議論されたようです。

要するに、スピーカーの能率さえ良ければアンプ出力は必要なくて、一般家庭なら0.7~0.8Wあれば十分!という考え方は、昭和20年代からあった訳です。


最近は、ぺるけ氏ミニワッターが注目!されていますし、なんだか高度成長時代の大量消費社会を経由して、時代が一回り廻ったような気がします。。。(汗

もっとも、スピーカーの能率が低かったり部屋が大きかったりすれば、アンプ出力が必要になりますので、ユーザーそれぞれの使用環境に依るところが大きいとも言えます。


そのあたりの考え方は、人それぞれという事で。。。。


さて、上記の西巻正郎氏の『大がかりな装置無用論』に触発された、大村一郎氏が、ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 6SN7パラレル・アンプ製作記事 を発表しました。

手元にあるんで簡単にご紹介します。


ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事
ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事

ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事
ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事

ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事
ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事


6SJ7ドライブの6SN7GTパラレルアンプです。

日本での、電圧増幅用双三極管をパラレルにして出力管の代用とする元祖(元ネタ)!でしょうか???
他にもあるのかもしれませんが、これしか知りません。すみません。。。(汗

ていうか、前出の西巻正郎氏6SN7パラレル・オリジナルアンプがあるハズ(!)なのですけど、私個人で調べる事はできませんでした。


あと、上記回路のアンプを追試するのであれば、12SJ7-12SN7GTパラレルなど面白いかも。。。


JAN CRC-12SN7-GT
JAN-CRC 12SN7GT

6SJ7って、6AU6近似でしたけ?
6AU6-6SN7GTパラ とか、12AU6-12SN7GTパラ もアリでしょうか???


ただし、6SN7GTは内部抵抗が大きいです。
単ユニットの内部抵抗をおよそ10KΩとすると、パラレルにしても5KΩもあります。

出力段の内部抵抗が5KΩもあると、さすがに少量のNFBでは無理で、10dB以上のNFBを掛けないと実用にならないようです。

この辺が、6SN7GTパラレル・アンプが初心者向けでない!ところだと推察します。。。(汗


。。。。。


前フリが長くなりましたが、6463パラレルです。

ここまで読んで頂ければればご理解いただけると思いますが、なぜ6463なのか?というと、ズバリ内部抵抗が低いからです。

6463の単ユニットの内部抵抗をおよそ4KΩとすると、パラレルにすると2KΩほどなので、少量のNFB(-6dB以下)で十分実用になります。


パラレル接続した6463特性図 ( two 6463 triode in parallel connection )
12AX7-6463Parallel-6203 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) パラレル接続した6463特性図 ( two 6463 triode in parallel connection )

6463 DATA SHEET
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/030/6/6463.pdf


特性図のタテ軸、電流値を2倍に書き換えればパラレル特性図になります。つまり、gmが2倍で内部抵抗rpが半分になった真空管になる訳です。

なお、6463をパラレルにする場合にいくつか注意点があります。

(1)カスコード、コンピュータ球は200V以下のプレート電圧で使用。
(2)熱暴走しやすくなるので、プレート損失を目一杯かけない。
(3)熱暴走対策で、グリッドリーク抵抗300KΩ以下が安心かも。
(4)gmが10以上になるので、必ず発振対策を行う。



6463のプレート耐圧は、スペック上は300Vありますけど、カスコード、コンピュータ球は200V以下のプレート電圧で使用するのがよろしいと思います。(エチケットといかマナーみたいなモノ???)

あと、電圧増幅用双三極管をパラレルにして出力管の代用とする場合の暗黙の了解事項なのですが、プレート損失は目一杯に掛けません。
両ユニットを同時に使用する場合はプレート損失7Wですけど、七掛け(×0.7倍)の5W前後に抑えておいた方が良いのでは?と個人的に思います。ていうか、私はいつもそうしてます。。。(汗

6463パラレルアンプの動作条件は、0.026A×198V=5.15Wなので、気持ちとしてはプレート電流をもう少し絞って、プレート損失を5W以下にしたい所です。
私自身が製作する場合は、プレート電流やプレート電圧を控えめにして、プレート損失を5W以下に調整すると思います。。。(汗


追記

あと…。これは書くかどうか迷ったのですが。。。
高効率球(つまりバイアスの浅い球)をパラレルにすると、ミラー効果でハイ落ちが…ごにょごにょ。。。(汗

ただ、初心者にミラー効果うんぬんって説明すべきかどうか迷います。
私自身、ミラー効果の入力容量について知ったのは、アンプを作り始めて10年以上経ってからですし、初心者の頃なんてもちろん知らなかったです。
ですから、アンプを作りながら徐々に覚えていけば良い事のような気もしますし、それに6463って12BH7近似管で、要するに、12AX7-12BH7パラな訳で、昔はごくフツーに作例があったような気がします。

でも、『真空管ギターアンプの工作・原理・設計』のP.174で、ハイ落ちについて説明しているんですよね。。。(汗

えーと。

昔はパラレル接続の作例ってよく見たのですけど、近年、パラレル接続がベテランの真空管アンプ・ビルダーの人々から敬遠されるのは、実は入力容量が2倍になるというのが理由です。

逆に言えば、パラレル接続がベテランの真空管アンプ・ビルダーの人々から敬遠されるので、463パラレル・アンプなんかは、初心者の方々にとっては狙い目になる訳でだったりします。。。(汗

バイアスが浅いから、6DJ8あたりでドライブすれば解決(?)かもですけど、学習のために初段は12AX7でいちおう統一していますし。。。

うーん。

この件は宿題(!)にさせてください!


。。。。。(汗


初段の特性図(ロードライン)は、こちら。(↓)

12AX7-6463Parallel-6203 シングルアンプ 12AX7特性図
12AX7-6463Parallel-6203 シングルアンプ 12AX7特性図



あと、遅ればせながら6CH6の特性図(ロードライン)も掲載します。


6CH6(CV4055) 特性図 ( 6CH6 triode connection )
12AX7-6CH6-EZ80 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier)
6CH6(CV4055) 特性図 ( 6CH6 triode connection )


(↑ PDFファイル 26ページのアプリケーションノートですので重いです。)

6CH6を使用する場合の注意点については、過去記事をご参照ください。

6CH6を使用する際の注意事項
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/2011/10/20/6164196


12AX7-6CH6-EZ80 シングルアンプ 12AX7特性図
12AX7-6CH6-EZ80 シングルアンプ 12AX7特性図


なんだか記事が長くなってしまいましたので、本日の記事はこの辺で。。。


ご参考になれば幸いです。(^O^)


1626/12A6GT/12V6GT差し換え実験真空管アンプ2012/11/16 18:11

ランキング落ちたー。と、やさぐれていた(!)のですけど。。。


グッドスマイルカンパニー ねんどろいど やさぐれ凛
グッドスマイルカンパニー ねんどろいど やさぐれ凛
http://www.goodsmile.info/product/ja/409/


ランキングが復活しました。。。(汗


ランキングが復活しました。。。(汗


フー。。。アブナカッタヨ。。。(何が?)

なんだかもう、ランキングだけでも気になるんで、アサブロに詳細なアクセス解析機能がなくて良かったと思います。(^O^)

アクセス・ランキングだけで、ホントもう充分。。。(汗

その日のアクセス数とか、どこからアクセスしたとか詳細な情報が判ったらとても気になってチキンハートな私は、きっとブログを書けなくなると思います。


そんな私ですので、真空管アンプ関係のHPとか掲示板とか、実は、あまり見ないようにしています。

『 当たらなければどうという事は無い!(シャア談) 』みたいに、知らなければ気にすることはないので。。。(大汗


( それでいいのか、おい。。。(^_^; )



さて、本日の本題は、1626/12A6GT/12V6GT差し換え実験用のシングル真空管アンプです。

以前掲載した、12AX7-1626シングルアンプのB電圧をアップ、カソード抵抗を1.2KΩに変更して、3品種対応バージョンで回路を検討してみました。


B電圧をアップ、カソード抵抗を1.2KΩに変更した1626特性図
B電圧をアップ、カソード抵抗を1.2KΩに変更した1626特性図

12AX7-1626/12A6GT/12V6GT Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
12AX7-1626/12A6GT/12V6GT Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図


切り替えスイッチにより、カソード抵抗を 1.2KΩ←→620Ω に切り替えします。

なお、三極管接続に近い70%UL接続の場合はプレート電流は変化しませんけど、五極管接続に近い30%UL接続の場合は、三結特性時よりも通常はプレート電流が増加します。

12V6GT/12A6GT (三結時) → 23~25mA
12V6GT/12A6GT (30%UL時) → 26~28mA

みたいな雰囲気でしょうか???

どのくらいプレート電流が増加するかは、おおよそ五結特性から推測できますが、実際のところはアンプを組んで、実機でプレート電流を測定してみるしかありません。(プレート電流が増加すると、自己バイアスによりバイアスが大きくなりプレート電流を減少させる方向に作用するので、実際の所、どの程度の増加でバランスするのかは実測した方が早いです。)


実は、12A6GT三結の基準動作点が、23mAでちょっとバイアス浅めだったのは、あらかじめ30%UL時を想定していたからなのです。。。(汗

30~40%UL接続時は特性が五極管に近づきますので、プレート電流が増加すると同時に、特性図右下のカットオフ周辺バイアスが浅くなりますので、あらかじめ動作基準点のバイアスを浅くしたり、負荷を大きくしてロードラインを寝かせたりします。

なにしろ、30~40%UL接続時の特性図は存在しないので、五結時と三結時の特性から推測するしかありません。各人いろいろ工夫しているようです。


以上のように、上記のアンプは、実験してみないと私自身でさえ判らない(!)ので、初心者の方にはとてもオススメしません。



最近の記事は、アンプを製作する場合のヒントというか、手掛かりというか、“叩き台の実験アンプ”みたいなアンプのご紹介なので、本日の記事を書きました。本来なら実際に製作してから記事を書くところです。。。(汗


肩から力を抜いて、気楽な感じで回路をご参照して頂ければと思います。


なお、実験には高級な球を使用する事はなくて、安球・ジャンク・抜き球(pull-out)で十分な気もしますが、以前大量にあった“DELCO”ブランド12V6GTも、最近あんまり見なくなったような気もします。
すげー汚い球だったりするんで、私はもっぱら実験で使いましたけど、いちおうRCAブラックプレート・カーボンスートなんで、抜き球(pull-out)なのに現在ではebayでもそれなりするかも。。。(汗


“DELCO”ブランドの  RCA球 (pull-out)
“DELCO”ブランド12V6GT 抜き球(pull-out) 


ていうか、バンテックのメキシコ球(バルク・新品)の方が、もはや安いかも。


。。。。。(汗


一方、初心者の方には、やっぱり傍熱三極管であるところの“12AX7-6463 parallel”とか“12AX7-6BL7GT”あたりをオススメします。


なにを隠そう、私自身の生まれて初めての真空管アンプは、三栄無線の12AX7-6BX7GTシングル・キットでした。。。(汗


双三極管2本だけ(!)しか使用しないアンプですから、そりゃあもうシンプルの極みでとても理解しやすかったです。


ただし、6BX7GT( 6BL7GT )は、チンチンに熱くなるので、何度ヤケドしそうになった事か。。。(大汗


たぶん私がチンチンに熱くなる球が苦手なのは、そのせいだと思います。

三つ子の魂百までと申しますし、いわゆるトラウマってヤツでしょうか?



( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )



12SL7-1626-EZ80シングル真空管アンプ2012/11/14 22:05

前回掲載した、12AX7-1626シングル真空管アンプの回路図を見直してみました。

電源トランス出力タップを250Vにして整流管を採用し、初段管を12SL7GTにしてみました。


各社 12SL7GT
各社 12SL7GT

12SL7-1626-EZ80 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
12SL7-1626-EZ80 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図

初段を12SL7GTにした1626特性図
初段を12SL7GTにした1626特性図

12SL7GT 特性図
12SL7GT 特性図


いちおう今後、12AX7(あるいは5755)-6CH6-EZ80シングル真空管アンプを製作する予定ですけど、この1626アンプも作ってみたい気がします。

ただし、1626アンプはバイアスが深くて、出力段をドライブしにくいので、あまり初心者にはオススメできません。


最初は、やっぱり高効率でバイアスの浅い(-6V~-9Vくらい?)球がドライブしやすいですし、なによりもカソード帰還がよく掛かって簡単に実用になるアンプを製作できるので良いと思います。


。。。。。


さて、話はちょっと変わりますけど。。。


真空管ギターアンプの工作・原理・設計の書籍には、ピュアオーディオ用のステレオ・アンプを作ろうとしても作例がなくて苦労しそうですから、ちょろっとアンプの作例を書こうと思った訳ですけど。。。


実際のところ、真空管アンプだけの記事だと、アサブロのアクセス・ランキング(ログ順位)が落ちたりします。。。(汗


真空管アンプの記事って、特性図にロードラインを引いて各部の電圧値・電流値を計算して検討しながら回路図を書く訳ですけど、手間と時間(作業工数)が莫大に掛かります。


すご~く手間と時間をかけて一生懸命に記事を書いたのに、ランキング落ちるとガックリくるんですよね。。。(汗


現在、110位くらいですけど、天野可淡の球体関節人形とか、Another見崎鳴 pmフィギュア(←SEGAプライズのこと)とか書いた時は、90位とか70位(!)くらいだったです。

人気のあるフィギュアを取り上げたりすると、60位くらいまでいくこともあります。


そもそも、このブログを始めた当初は、フィギュア・ネタとか書かずに、真面目にコツコツとロードラインの引き方とか解説してた訳ですけど、その頃って、800位(!)くらいだったりします。

私は、人形好きなんで開き直って、フィギュア・ネタとか球体関節人形ネタとか書くようになったら、順位が上昇して100位前後で安定するようになりました。


まあその、つまり何が言いたいかというと。。。


真空管アンプって、やっぱ趣味人口が少ないんだよなと。


真空管アンプの趣味人を50人とすると、球体関節人形を作りたい!と思っている人は、1,000人いて、ねんどろいどフィギュアとかに興味ある人は、10,000人くらい居るんじゃないかと、私個人的に妄想していたりします。

私個人が勝手にイメージしてるだけですけど、記事を書いた時のアクセスの反応を見ると、ついそんな気がしてしまいます。。。(汗

根本的に、趣味人口のケタ(!)が違うのでは???


この事について、どう思うのかは読者様の自由です。


ただ、Another見崎鳴 pmフィギュアの時はアクセスランキングが、グワァーッと70位に上昇して、真空管アンプの回路をアップすると、ガクンと110位にダウンするという現実を鑑みますに、

ちぇっ。今回はフィギュア・ネタじゃないのかよ。つまんねー
んで、フィギュア・ネタを書くと、『 いいぞ、もっとやれ。 』


というフォロワー様が、モニターの向こうに沢山いらっしゃるのではないかと、テツさん思わずにいられません。


気のせいだろか???


けど、すご~く手間と時間をかけて一生懸命に真空管アンプの記事を書いたのに、ランキング落ちるとガックリくるんですよね。やっぱり。


本日は、トホホな気分になって、やさぐれてしまいそうでしたので、ちょっとグチを書いてみました。


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )



書籍『真空管ギターアンプの工作・原理・設計』を読んで、ステレオアンプを自作する場合のヒント 【NG集】2012/11/12 23:30

前回のブログに引き続き、『真空管ギターアンプの工作・原理・設計』を読んで、ステレオアンプを自作する場合のヒントですけど。。。

完全な製作例というよりも、アンプを製作する場合のヒントというか、手掛かりというか、“叩き台の実験アンプ”みたいな雰囲気の記事なので、いっそのことボツにした回路も公開しようかなと。

モノ作りする場合は、いろいろ候補を出してそれぞれのメリット・デメリットを検討します。

例えば、私自身の場合、これまで80台くらいの真空管アンプを設計して回路図書いて、CADシャーシ加工図を制作していますけど、実際に製作したアンプはその半分以下(!)です。
つまり、日の目を見ないで闇に葬られた(!)真空管アンプが、実は沢山ある訳です。。。(汗


通常、ベストと思われるモノを実際に製作する訳ですけど、今回は、“叩き台の実験アンプ”みたいな雰囲気ですから、ボツにした回路も公開して、それに対してどう思うのかの判断は、このブログをご覧の読者様に委ねようと考えます。。。(汗


最近の真空管アンプ製作の記事は各方面からのツッコミに対処する為に、異様に細部が膨らんで厳密な表現になりがちですけど、詳細に記述すればするほど初心者から離れてしまう(!)という現実があります。
初心者にとっては、むしろ感覚的に書いた方が良いような気がしますので、私のブログはそのように心がけています。


まあ、なんといいますか、感覚的というよりも、まるでリビドー全開みたいで、見崎鳴フィギュアの太モモがっ!?とか、真空管アンプのブログとしてどうなの?と、自分で言うのもナンですけど、ツッコミ所満載のテツさんのブログは、それはそれで問題ありありの気もしますが。。。
まあ、場の雰囲気を和ませるネタ(?)だと、寛大な気持ちで対処してくださると大変有り難いです。。。(大汗


『真空管ギターアンプの工作・原理・設計』の書籍は、音楽ネタのコラムを併記しながら、肩から力を抜いて気楽な感じでアンプ制作ができる様、いろいろ配慮しているようです。

ですから、その本の姿勢(?)のように、肩から力を抜いて気楽な感じで、ボツにした回路集をご参照して頂ければと思います。


。。。。。


さて、前フリ長くなりましたけど、実際の真空管アンプは。。。


まずは、バンテックで取り扱ってる“6BL7GT”と“12V6GT”です。

バンテック ( http://www.soundparts.jp/index.htm )
6BL7GT
http://www.soundparts.jp/electrontubes/powertubes/6BL7GTA/6BL7GTA.html
12V6GT
http://www.soundparts.jp/electrontubes/powertubes/12V6GT/12V6GT.htm


12AX7-6BL7GT Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
12AX7-6BL7GT Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図

6BL7GT特性図
6BL7GT特性図

6BL7GTデータシート
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/093/6/6BL7GTA.pdf


一方、バンテックで取り扱ってる12V6GTは、メキシコ製ですけどちゃんとプレート形状が、だ円プレートのようです。

RCAの球は、だ円プレートです。
参考まで、Made in U.S.A.の球の写真を掲載します。
下掲載写真のモノは、バンテックで購入した物ではありません。念のため。

RCA 12V6GT
RCA 12V6GT

RCA 12V6GT は、楕円プレートです。
RCA 12V6GT は、楕円プレートです。


※重要
ちなみに、フェンダー Champ5F1 タイプのギターアンプには、12V6GTは使用できません!
整流管が5Vヒーター規格品ですから、カソードとヒーターが接続しています。
カソードとヒーターが接続していない6.3Vヒーター整流管に変更するか、ダイオード整流にしないと、12Vヒーター電圧が作れません。


12AX7-12V6GT Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
12AX7-12V6GT Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図

12V6GT特性図
12V6GT特性図

6V6GT/12V6GTデータシート
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/084/6/6V6GT.pdf


なお、12V6GTのピンアサインは、12A6GT1626と被ります。

12A6GTは、差し替えする事を想定して、カソード抵抗620Ωで検討していますけど、さすがに1626は、バイアス電圧が違いすぎるので、カソード抵抗は、1KΩです。


12V6GTと12A6GT
12V6GTと12A6GT

TUNG-SOL & NATIONAL 12A6GT
TUNG-SOL & NATIONAL 12A6GT

12AX7-12A6GT Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
12AX7-12A6GT Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図

12A6GT特性図
HYTRON 1626
HYTRON 1626

12AX7-1626 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
12AX7-1626 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図

1626特性図
6BL7GT/12V6GT/12A6GT/1626シングルアンプ共通 12AX7特性図
6BL7GT/12V6GT/12A6GT/1626シングルアンプ共通 12AX7特性図

6AV6 ( 12AX7/6N2P )データシート
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/093/6/6AV6.pdf



。。。。


以上です。

電源トランスと出力トランスと初段(12AX7)の動作点を共通にしているので、それぞれの球のベストな状態ではありません。

特に、12A6GT1626の動作点は、かなりバイアスが浅いので、実際に製作する場合は個別に動作点を見直した方が良いと思いますが、初心者の方が検討する場合は、あえて電源トランスと出力トランスと初段(12AX7)の動作点を共通にした方が分かり易いかな?と思い、上記のような回路を制作してみました。

ボツにした回路ですので、製作予定はありませんが、真空管アンプを自作する為のお役に立てれば幸いです。(^O^)