真空管アンプ自作の場合のコストは、約2万円くらい2012/12/06 16:32

ああ。そーいえば、木造迷宮の7巻って、もう既に出てるんだけ?と、気が付いたので、いまさらながら購入しました。

来月には、8巻が出るみたい。。。(汗


木造迷宮 7巻
木造迷宮 7巻

木造迷宮 7 (リュウコミックス) [コミック]
http://www.amazon.co.jp/dp/419950298X


このコミックの劇中の舞台は昭和30~40年代(?)なので、まさに真空管ラヂオ全盛期です。

なんだか木造迷宮を読むと、またーりした気分になって真空管アンプをゆるりと作りたくなる(!)ので、アンプ製作の為のパーツをゴソゴソと物色してみました。


まずは、外装パーツから。。。


ラジオ少年電源トランスT-3V(旧)、春日無線出力トランス54B57(旧)、タカチYM-250シャーシ
ラジオ少年電源トランスT-3V(旧)、春日無線出力トランス54B57(旧)、タカチYM-250シャーシ

5755-6CH6(CV4055) Single Ended Amplifier 使用パーツ(1)
5755-6CH6(CV4055) Single Ended Amplifier 使用パーツ(1)

MT9ピン用プレートについては、先日ブログに書いたとおりです。
RCA入力ピンプラグは秋月電子で購入。
ボリュームは、マルツパーツのLinkman 100kΩ(A)です。


5755-6CH6(CV4055) Single Ended Amplifier 使用パーツ(2)
5755-6CH6(CV4055) Single Ended Amplifier 使用パーツ(2)

試作/実験用の真空管アンプは、何度もひっくり返したり移動したりするので、取手を付けておきます。取手はリードTB-3です。
シールド線は、マルツパーツ。
グリッド・リーク抵抗は、タクマンカーボン抵抗。
ヘッドフォン出力部の減衰/分圧抵抗は、デールRN60です。
出力部のダミーロード8.2Ωは、松下製酸金1W。


5755-6CH6(CV4055) Single Ended Amplifier 使用パーツ(3)
5755-6CH6(CV4055) Single Ended Amplifier 使用パーツ(3)

電源の電解コンデンサーは、かなり以前にバンテックで購入した特価品の日ケミSMH 400V 180μF
コンデンサインプット1段目とデカップリングは、ルビコン 400V 47μF


5755-6CH6(CV4055) Single Ended Amplifier 使用パーツ(4)
5755-6CH6(CV4055) Single Ended Amplifier 使用パーツ(4)

100Vスパークキラーは、岡谷S1201
ポリプロピレン・フィルムとAC250Vスパークキラーは日通工製
ブリーダーはリケンの金皮(100KΩを超える抵抗がタクマンにはない為)
グリッド発振止め抵抗は、デールRN60です。

カップリングの時定数確保の為、容量は0.22μFですけど、私個人的には、Russian Military PIO CAPACITOR K42y-2 500V 0.1uFとイエンツェンCrossCap 400V 0.1μFをパラレル接続して合計0.2μFにするつもりです。

通常は、イエンツェンCrossCap 400V 0.22μFの使用で良いと思います。


5755-6CH6(CV4055) Single Ended Amplifier 使用パーツ(5)
5755-6CH6(CV4055) Single Ended Amplifier 使用パーツ(5)

電源部の抵抗は、タクマン酸金
パスコンは、かなり個人的な好みで、ELNA RFO PURECAP 50V 220uF、470uF
初段負荷抵抗は、KOA SPR1Cです。
初段カソード抵抗は、デールRN60
出力段カソード抵抗は、ギャレットで購入したセール品の WELWYN ENGLAND wirewound resistor 270Ω 2.6W です。

今回の真空管アンプのカソード抵抗の値を270Ωにしたのは、実はこの抵抗を使いたかった為(!)だったりします。
ていうか、このウエルウイン巻線抵抗を使用する為に回路設計した!と言う方が正しいかもしれません。。。(汗


あと、上記のパーツを使用した場合のコストを算出してみました。


なおコストの算出は、6N3P-6463パラ・シングル真空管アンプで算出していますけど、総額はそれほど違いはないと思います。



6N3P-6463Parallel-6203 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
6N3P-6463Parallel-6203 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図

6N3P-6463パラレル-6203 シングル真空管アンプ 製作コスト
6N3P-6463パラレル-6203 シングル真空管アンプ 製作コスト


出力管 6463 → 6CH6
整流管 6203 → EZ80
初段  6N3P-E → 5755
初段カソード抵抗 1K → 3K
出力段グリッドリーク抵抗 300K → 220K
カップリング 0.1μF → 0.2μF
ボリュームオープン防止&PG帰還抵抗 680K → 1M
デカップリング抵抗 6.8K → 15K


変更箇所は、上記くらいですのでアンプ製作費用はあまり変わらないと思います。
現在、6CH6が幾らで入手できるのか?がちょっと判らないのですけど。



どちらにしましても、アンプ主要パーツで2万円弱
ショートパーツ(ビスやコード、はんだ等の消耗品)を加えて、2万円をちょっと超えるくらいではないでしょうか???

電源トランスがとても安価なのでこの値段ですけど、トランス類やシャーシをもう少し良いヤツに変更しようかな?と色気を出すと、とたんに3万円コース(!)になります。。。(汗


最近は、真空管アンプ関連パーツの値上げが顕著なので、普通の真空管式ステレオ・アンプを2万円以下で製作するのが難しくなってきました。