6RHH2-PCL86~1万円真空管アンプ(5) ― 2011/04/21 22:30
引き続き、6R-HH2/PCL86シングルアンプの設計です。
今日は、これまで設計した内容で回路図を作成するのですけど、その前に、6R-HH2を初段にした場合の高域側ポール(ハイカットフィルーター)周波数を計算しておこうと思います。
初段の出力インピーダンスと、高域側ポール周波数の計算式は、
書籍『情熱の真空管』の、P.342に書いてあります。
(Zo)= (rp×RL)/(rp+RL)今日は、これまで設計した内容で回路図を作成するのですけど、その前に、6R-HH2を初段にした場合の高域側ポール(ハイカットフィルーター)周波数を計算しておこうと思います。
初段の出力インピーダンスと、高域側ポール周波数の計算式は、
書籍『情熱の真空管』の、P.342に書いてあります。
f4(kHz)=159000/[Zo(kΩ)×Cinput(pF)]
さらに、PCL86五極部を三結にした場合の入力容量は、
ぺるけ氏のHPによると90pF位らしいです。
http://www.op316.com/tubes/mw/mw-gw8.htm
ですので、6R-HH2でドライブした場合は、
6R-HH2 内部抵抗 → 10KΩ
負荷27KΩで、次段グリッド抵抗470KΩの場合の、
合成交流負荷 → 25.5KΩ
上記の出力インピーダンス算出式に代入すると、
(Zo)=(10×25.5)/(10+25.5)=7.2KΩ
6R-HH2 負荷27KΩ 出力インピーダンス → 7.2KΩ
さらに、PCL86五極部を三結にした場合の入力容量を、
上記の通り90pFとすると、高域側ポール周波数 f4(kHz)は、
上記の通り90pFとすると、高域側ポール周波数 f4(kHz)は、
f4(kHz)=159000/[7.2(kΩ)×90(pF)]=245kHz
6R-HH2でドライブした場合 → 245 KHz (-3dB)
さて、本題の回路図ですけど。。。
これまで設計した内容をまとめて、回路図を作成しました。
上掲載の回路図ですけど、
初段6R-HH2のグリッドには発振止め抵抗を入れていませんが、
6DJ8に差し替えたりするのであれば、
2K~4.7KΩ等の発振止抵抗を、必ず入れて下さい!
発振した場合、ヘッドフォンやスピーカーを壊す恐れがあります!!
まあ、なんと言いますか、6R-HH2はgmが低いので発振止め抵抗を入れなかったですけど、入れておけば良かったかな?
と、ちょっと思いました。。。(汗
それで、回路図が完成しましたら、
次は、CADでシャーシ・レイアウト(部品配置)の検討です。
タカチYM-200シャーシを、タテ方向で使用して、
アルミのヘアライン面を上面にして使用します。
デザイン的には、19AQ5ヘッドフォンアンプみたいなイメージでしょうか?
シャーシ・レイアウト検討が終わりましたら、
実際に、ケースを加工します。
YM-200は、板厚の薄いアルミシャーシですので、加工は容易です。
次回は、使用するパーツをご紹介する予定です。
(次回につづく)
コメント
_ poponta ― 2017/04/04 05:32
_ テツ ― 2017/04/05 13:06
poponta 様
こんにちは。最近、真空管ネタ記事が少なくてすみません。。。(汗
ご質問のシャーシ用のCADは、個人的に TurboCAD を使用しています。
ですが、真空管アンプ・シャーシなどは直線と円だけ描ければ良いので、フリー(無料)CADの JW_CAD とか AR_CAD などで必要十分かと思います。
JW_CAD
ttp://www.jwcad.net/
AR_CAD
ttp://www.ar-cad.net/
球体関節人形の設計図などは、「だ円弧」を使用するので AR_CAD の方が良いかもしれません。(JW_CAD は「だ円弧」が描画しづらい)
回路図の作成には、定番の水魚堂の回路図エディタと真空管アンプ部品のライブラリを使用しています。
ライブラリについては、ラジオ・シャック様のパーツライブラリを使用しております。
ラジオ・シャック様のライブラリは、ST管、GT管、MT管と真空管の種類が豊富ですし、トランス類のパターンも沢山あるので、かなり重宝しております。
水魚堂の回路図エディタ
ttp://www.suigyodo.com/online/schsoft.htm
ラジオ・シャック様が公開しているパーツライブラリ
ttp://www4.tokai.or.jp/radioshack/about_drawings.html
こんにちは。最近、真空管ネタ記事が少なくてすみません。。。(汗
ご質問のシャーシ用のCADは、個人的に TurboCAD を使用しています。
ですが、真空管アンプ・シャーシなどは直線と円だけ描ければ良いので、フリー(無料)CADの JW_CAD とか AR_CAD などで必要十分かと思います。
JW_CAD
ttp://www.jwcad.net/
AR_CAD
ttp://www.ar-cad.net/
球体関節人形の設計図などは、「だ円弧」を使用するので AR_CAD の方が良いかもしれません。(JW_CAD は「だ円弧」が描画しづらい)
回路図の作成には、定番の水魚堂の回路図エディタと真空管アンプ部品のライブラリを使用しています。
ライブラリについては、ラジオ・シャック様のパーツライブラリを使用しております。
ラジオ・シャック様のライブラリは、ST管、GT管、MT管と真空管の種類が豊富ですし、トランス類のパターンも沢山あるので、かなり重宝しております。
水魚堂の回路図エディタ
ttp://www.suigyodo.com/online/schsoft.htm
ラジオ・シャック様が公開しているパーツライブラリ
ttp://www4.tokai.or.jp/radioshack/about_drawings.html
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フィギヤもかわいいですね。
シャーシ用のCADや
回路図ようのCADはに使ってるのですか。
ほかには何か、水魚堂以外で真空管アンプを作るのに便利なソフトは何か使ってますか。
今度、カテゴリ作って、
特集してください。
よろしくお願いいたします