ポーランド製 PCL86 をなんとか探し出したので実験してみた。2014/12/29 18:56

昨晩、就寝する時に思いついた。

『随分前に購入した春日無線PCL86パーツキットに付属として付いてくるポーランド製のPCL86が何処かにあるのでは?』

という訳で。。。

家捜ししてポーランド製のPCL86(未使用品)をなんとか探し出しました。。。(汗


随分前に購入した春日無線PCL86パーツキットに付属してきたポーランド製のPCL86
随分前に購入した春日無線PCL86パーツキットに付属してきたポーランド製のPCL86

POLAMP PCL86 (MADE IN POLAND)
POLAMP PCL86 (MADE IN POLAND)



化粧箱に入ってる上に、“POLAMP”管壁プリントのあるPCL86球なんて、随分と久しぶりに見たような気がする。

現在、PCL86はバルクパックの白箱が当たり前だし。。。(汗


それで早速、FET固定バイアスの分圧比を加減して、ヒーターが14.5Vになるように調整してみた。



FET固定バイアスの分圧比を加減して、ヒーターが14.5Vになるように調整してみた。
FET固定バイアスの分圧比を加減して、ヒーターが14.5Vになるように調整してみた。



なぜだかヒーター点火電圧が“ピッタリ14.5V”になってしまった。


これって、E24系列抵抗を使用して固定バイアスの分圧比を決めているので、ヒーター電圧がピッタリ出るなんて大変珍しい事です。


しかして、PCL86のヒーター電圧は14.5Vにしろ!という神の啓示なのであろうか。。。(汗


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )


Ei製PCL86を14.5V点火すると背中が煤ける件2014/12/28 20:08

前回のブログで。。。

PCL86において、ユーゴスラビアのEi はフィリップス系列工場なのでフィリップス規格に準拠すると仮定して13Vという事にしています。

と、書きましたけど。。。

誤解ないよう念のため書きますけど、あくまで Ei 製 PCL86 の話です。


春日無線のキットに付属される真空管や以前に秋葉原のサンエイで大量安価に売られていたポーランド製PCL86のヒーター規格は14.5Vだと思います。

ポーランド製PCL86のヒーター規格については、様々なサイトで検証されたり、キット付属球として10年以上の実績があるので、14.5Vというヒーター電圧は間違いないのではないでしょうか。


それじゃあ、なんで Ei 製 PCL8613V(あるいは13.3V)なの?って話なんですけど、実は個人的な体験によります。

えーと。

ぶっちゃけ、 Ei 製 PCL86 を14.5V点火すると、なぜだか管壁ガラスが真っ黒に煤けます。


「あンた、背中が煤けてるぜ…」って感じ?  ( おい。。。(^_^; )


Ei製PCL86 ヒーター点火電圧によるダメージの違い
Ei製PCL86 ヒーター点火電圧によるダメージの違い


上掲載の写真を見た人は、『Ei 製 PCL86 のヒーター電圧ってフィリップス規格の13Vじゃね?ユーゴスラビアのEi はフィリップス系列工場だし!』って、たぶんみんなそう思うのではないでしょうか。。。(汗


そんな訳で。。。


私個人の妄想により真空管ハイブリッドアンプのヒーター設定を13Vをベースにした13.6Vくらいを目標に考えていたのですけど、このブログ記事を書きながら気がついたのですが、春日無線のキットに付属される真空管や以前に秋葉原のサンエイで大量安価に売られていた球はポーランド製(14.5V)なので、真空管アンプ自作派や真空管アンプ初心者の方々に有用で利便性の良い記事を書こうとするなら、ポーランド製の真空管を採用してヒーター規格は14.5Vに設定しておかなければダメじゃね?と今さらながら確信したんですけど、手持ちの球は全部Ei製で実はテツさんポーランド製のPCL86を持ってない!という事実に愕然として正月休みにまったりと心穏やかな気持ちで真空管アンプを製作したいという野望が早々に潰えてしまったのでなんだかとてもヤサグレた気分になったので、なんかもうしょうがないからフールーでHK/変態仮面でも観るか!というトンデモナイ結論になりました。かしこ。


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )



 フールー まさかのHK/変態仮面
フールー まさかのHK/変態仮面


ビブリア古書堂の事件手帖6 と PCL86真空管ハイブリッドアンプ製作の準備2014/12/27 16:19

アマゾンから、ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~が来ました。

今晩は、ビブリア古書堂の事件手帖6をゆっくり読もうと思います。(^O^)


ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
http://www.amazon.co.jp/dp/4048691899


。。。。。


さて、世間一般では本日から正月休みですねー。


テツさんは、年末年始の正月休みは穏やかな気持ちでまったりと真空管アンプを製作したいなぁーと思っているので、いそいそと真空管ハイブリッドアンプの製作準備をしております。

使用する真空管はあんまりお金をかけたくないので、手持ちにあるPCL86(五極部のみ使用)にしようかと思います。


PCL86は、真空管アンプ自作派や真空管アンプ初心者の方々にとって大変有名な球です。

初めて買った真空管アンプ・キットが春日無線のPCL86シングルステレオパーツセットだった!という方も多いのではないでしょうか?


《復刻版》 PCL86シングルステレオパーツセット KE-03SE(シャーシ加工済み)
http://www.e-kasuga.net/goods.asp?id=69



そんな訳で、大変メジャーな球であるところのPCL86で、真空管ハイブリッドアンプを作ろうと画策しているのですが、24Vの低電圧だとプレート電流があまり流れないんですよね。。。(汗


PCL86真空管ハイブリッドアンプの実験 プレート電流
PCL86真空管ハイブリッドアンプの実験 プレート電流


五極部を三結にして内部抵抗を下げて電圧増幅段として使用するのですけど、.26mAくらいしか電流が流れない。

以前の実験ですと、6BM8系の五極部を三結にした場合は1mAくらい流れました。


うーん。


まあ、過去に製作した TESLA RC5B アンプのプレート電流は0.5mAくらいだったので、(http://valvolerosso.asablo.jp/blog/img/2013/12/19/2e6d89.png)PCL86五極部三結0.25mAくらいでもできない事はないような気がします。

ていうか、実際に作ってみないとイケるかどうか判らない。。。(汗


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )




2014.12.28 追記

JJ ECC802S アンプのプレート電流は0.3mAくらいでした。。。(汗
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/img/2014/01/19/2f1afe.png

PCL86五極部三結0.25mAくらいでもイケるのかっ!?





ちなみに、ヒーター点火電圧は、13.6Vを目標にしました。

プレート電流をもう少し流したいので、フィリップス規格13Vよりも5%アップしたちょっと電圧高めを狙っています。。。(汗


PCL86真空管ハイブリッドアンプの実験 ヒーター点火電圧
PCL86真空管ハイブリッドアンプの実験 ヒーター点火電圧


PCL86のヒーター点火電圧は諸説いろいろあるのですけど、ユーゴスラビアのEi は、フィリップス系列工場なのでフィリップス規格に準拠すると仮定して13Vという事にしています。

PCL86 Frank electron Tube Data sheets
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/030/p/PCL86.pdf


ちなみに、こっちのフィリップス規格だと、13.3Vなんですよね。。。(汗
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/010/p/PCL86.pdf


自作ハイブリッドヘッドフォンアンプを製作する為に秋葉原へパーツを買いに行って来た。2014/02/12 17:48

とりあえず、EL32ハイブリッドμ(ミュー)フォロワ+定電流負荷のハイブリッドヘッドフォンアンプを作ろうかな?と思っているのですけど、手持ちのパーツだけでは製作できないので、足りないパーツを買いに秋葉原へ行って来ました。


Akihabara,Tokyo,Japan
Akihabara,Tokyo,Japan

まずは、ラジオデパートのエスエス無線でタカチのシャーシを購入して、桜屋でデールの抵抗を買って、瀬田無線で平ラグを買って、千石でタクマン酸金抵抗を買って、最後にお決まりの秋月へ行って、STマイクロ製のLM317P5KΩポテンショメータを購入してきました。


TAKACHI US-130 & ST Micro LM317P & 5kΩ potentiometer & etc.
TAKACHI US-130 & ST Micro LM317P & 5kΩ potentiometer & etc.

今回は、ちょっと文庫本が欲しかったので、書泉ブックタワーへ行って来ました。


書泉ブックタワーで、上田 早夕里 華竜の宮(上)(下)を買ってきた!
書泉ブックタワーで、上田 早夕里 華竜の宮(上)(下)を買ってきた!
http://www.amazon.co.jp/dp/4150310858


えーと。


秋月電子から書泉ブックタワーへ行く道程の途中に春日無線があるので、やっぱりというかお約束なので、ちょろっと春日無線に立ち寄りました。

PCL86アンプの出力トランスを取り外して、ファインメットコアの出力トランス試作品を配線して、音出しのデモストレーションをしていました。


KASUGA-MUSEN(Tokyo,Japan) PCL86 single amplifier & FINEMET Core Output Transformer KAF-5730
KASUGA-MUSEN(Tokyo,Japan) PCL86 single amplifier & FINEMET Core Output Transformer KAF-5730


KASUGA-MUSEN FINEMET Core Output Transformer KAF-5730
KASUGA-MUSEN FINEMET Core Output Transformer KAF-5730


ほほう。春日もいよいよファインメットコアの出力トランスを売り出すのかー。


ていうか、最近、電源トランスと出力トランスを使用しないハイブリッドアンプばっかり制作しているので、どう考えてみてもトランス屋のお客じゃないよねー。と、自ら反省したテツさんでありました。。。(滝汗

やべ。真空管アンプ関連のお店に対して経済協力してないです。すみません!


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )


長島氏設計~春日無線PCL86キット製作記事2011/10/13 20:15

過去の記事で、長島氏が設計した春日無線の旧PCL86アンプついて書きましたけど。。。
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/2011/04/07/5782038


長島氏が設計した春日無線の旧PCL86アンプは、ラジオ技術2003年1月号に掲載されています。

とはいえ、近年に真空管アンプの世界に参入された初心者の方々は上記雑誌を閲覧する機会がないと思います。

春日無線旧PCL86アンプ・キットは定評があって何年間も発売されたベストセラー・モデルで実績がありますし、簡素な回路なので真空管アンプ初心者が参考にするには、とても良いアンプだと私個人は思います。

私自身も、真空管アンプを設計する際のお手本アンプにしてたり。。。(汗

絶版キットであることが、とても残念です。


そこでこの度、長島氏ご本人から、ブログ掲載の御了解を頂けましたので製作記事全文を掲載することに致します。



長島氏設計/春日無線のPCL86アンプ(旧バージョン)01

長島氏設計/春日無線のPCL86アンプ(旧バージョン)02

長島氏設計/春日無線のPCL86アンプ(旧バージョン)03

長島氏設計/春日無線のPCL86アンプ(旧バージョン)04


以上、全4ページです。

技術資料(!)として、初心者の方々の研究にお役立て下さい。

PDF版の回路図は、春日無線のHPからダウンロードできます。
http://www.e-kasuga.net/amp_pdf1/PCL86-ST.pdf

出力トランスを大きくした(KA-5730)NEW-PCL86アンプ回路はこちら。
http://www.e-kasuga.net/amp_pdf1/newpcl86.pdf




それにしても、前回記事を書いたの4月なんですね。。。(汗

それから何度も長島氏にお会いしたのに、この件を確認するのをいつも忘れてしまって、ご了解をいただくのが遅くなってしまいました。。。


すみません。。。(大汗



6414-PCL86ロードラインの引き方(7)2011/04/16 13:30

7回連続で掲載した6414-PCL86シングルも、今回が最終回です。

6414-PCL86(五極部のみ使用)シングルアンプは、

低内部抵抗
のカスコード管やコンピューター管で、PCL86の五極部をドライブしよう!

というのがコンセプトでしたけど、それじゃあ実際に、6414でドライブした効果はどうなのか?という事を書きたいと思います。


それにはまず、12AX7でドライブした場合の出力インピーダンスと、
PCL86を三結にした場合の入力容量を調べなければなりません。。。(汗



初段の出力インピーダンスと、高域カットオフ周波数の計算式は、
書籍『情熱の真空管』の、P.342に書いてあります。

 (Zo)= (rp×RL)/(rp+RL)

f4(kHz)=159000/[Zo(kΩ)×Cinput(pF)]

さらに、PCL86五極部を三結にした場合の入力容量は、
ぺるけ氏のHPによると90pF位らしいです。
http://www.op316.com/tubes/mw/mw-gw8.htm

あと、上記のぺるけ氏のサイトには、12AX7でドライブした場合の
高域カットオフの値も書いてあるので、それを参照させて頂きます。

12AX7でドライブした場合 → 約40 KHz (-3dB)


さて、6414でドライブした場合ですけど、

6414での内部抵抗 → 18KΩ
負荷27KΩで、次段グリッド抵抗470KΩの場合の、
合成交流負荷 → 25.5KΩ

ですから、上記の出力インピーダンス算出式に代入すると、

 (Zo)=(18×25.5)/(18+25.5)=10.6KΩ

6414で負荷27KΩの場合の出力インピーダンス → 10.6KΩ

従って、高域カットオフ周波数f4(kHz)は、

f4(kHz)=159000/[10.6(kΩ)×90(pF)]=167kHz

6414でドライブした場合 → 167 KHz (-3dB)

となります。

40kHz167kHzですので、4倍になったというところでしょうか?
単純に考えれば、初段の出力インピーダンスが1/4倍になったので、
高域カットオフ周波数が4倍になった!
というイメージでしょうか。。。


だがしかし。。。


高域の周波数が広くなった!やっぱ12AX7でドライブするのダメじゃん。
とか、単純に言ってはイケマセン。

高域周波数を伸ばすと、ピークが出たり高域発振したりする可能性があるので、負帰還を掛けないアンプの裸特性は不安定になります。
裸特性が不安定ですので、多量の負帰還は掛けられませんし、
掛ける場合は、高域補正回路を追加する必要があるかもしれません。

12AX7を初段に使用するのはワザと高域をカットして、不安定要素になるかもしれない高周波域を排除し、アンプの裸特性を安定化させる目的があります。
アンプの裸特性が安定していれば、多量の負帰還が掛けられます。
ひと昔前の、真空管アンプの設計思想はそうでした。

カスコード球が珍重される現在はアンプの裸特性で高域を伸ばして、
負帰還は少量にする。という設計思想が主流のようです。




ですから、真空管アンプの設計をどのようにするかという『 設計思想 』の問題なので、一概に良い悪いと言えません。
どちらにも、一長一短があります。。。(汗

例えるなら、クルマのエンジン配置みたいなモノで、
FFとミッドシップのどちらか良いか議論するようなものでしょうか?
運動性能は、明らかにミッドシップのエンジンマウントの方が良いのかもしれませんが、町中を走っているクルマは、ほとんどFF車です。
室内空間を広く取れるFF車の方が、利便性はやっぱり良いと思います。


まあ、なんと言いますか、そんなようなイメージで、なんだかんだ言って、12AX7はゲインが取れるので利便性が良いです。
ずっと昔から、オーディオ球の第一線で使用されてきた球ですので、
実績がありますし、初心者にも使い易い球なのではないでしょうか?


そんな訳で、PCL86の三極部(12AX7相当)を、そのまま普通に使用するのも、もちろん有りだと私は考えています。

現に、私は、三極部をそのまま普通に使用したPCL86アンプも製作しています。
春日無線から、黒カバー/リード出しのKmB90Tが発売された時に、
早速、製作しました。。。(汗


PCL86シングル (ヘッドフォン/スピーカー出力両用)
アルター けいおん! 中野梓 (以前掲載したものとは別カット)
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出力段PCL86の五極部の動作は、今回の6414-PCL86アンプと同じですが、いちおう自分なりに創意工夫しています。

初段を独立電源にして、デカップリング回路を左右別にしています。

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負荷抵抗に英国ウエルウイン・カーボンを使用しているのは、ご愛敬。(汗


何台もアンプを製作した事を考えると、やっぱりPCL86の音は良いかもしれません。。。(汗
私個人は、とても好きです。(^O^)


そんな訳で、初段に何を使用しようと、やっぱり、
EL3をご先祖に持つ、PCL86の五極部の音は良いぞ!
という事で、今回の記事を締めたいと思います。

長い記事にお付き合い頂きありがとうございました。


次回は、なんか安価なアンプを製作しようかな?と思っているので、
6R-HH2ドライブPCL86(五極部のみ使用)/製作費一万円アンプ
でも設計しようかな?と思っています。

PCL86のネタは、まだまだ続きます。

(次回につづく)



。。。。。



(おまけ)


お好きな方だけ、ご覧になってください。
以前掲載した写真とは、別カットの写真です。

6414-PCL86(五極部のみ使用)シングル (ヘッドフォン/スピーカー)
コトブキヤ ゼロの使い魔 ルイズ
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6414-PCL86(五極部のみ使用)シングル (ヘッドフォン/スピーカー)
コトブキヤ 夜明け前より瑠璃色な エステル・フリージア
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写真もいろいろ撮っているので、やっぱ好きかも、PCL86。。。(汗



6414-PCL86ロードラインの引き方(2)2011/04/10 14:17

先日、PCL86の五極部はEL3みたいな?ことを書きましたけど。。。

長島氏が設計した春日無線の旧PCL86アンプついては、
http://www.e-kasuga.net/amp_pdf1/PCL86-ST.pdf
ラジオ技術誌2003年1月号に掲載されています。

とはいえ、近年に真空管アンプの世界に参入された初心者の方々は、
上記雑誌を閲覧する機会がないと思います。

技術的資料価値(!)があると考えますので、ちょろっと掲載します。
ただし、著作権とかで問題があるかもしれないので、
全4ページのうち、冒頭2ページだけです。。。

今度、春日無線に行って、店長や長島氏にお会いした時に、
全ページ掲載して良いものなのか聞いてみます。すみません。。。(汗

また、下掲載のラ技記事は、予告なく削除する場合があります。
ご了承ください。


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上記ラジオ技術の記事を読むと、長島氏は、
AL4 → EL3 → EL33 →→ EL83 → PCL86(五極部)
と推察しているようです。

前にも書いたとおり、出力段五極部の動作は、EL3三結代表特性の、
プレート電圧250V、プレート電流20mA、バイアス-8.5V、負荷7KΩ、
カソード抵抗425Ω 
を参考にしているので負荷7KΩ、カソード抵抗が430Ωです。



さて、本題の6414-PCL86シングルの話に戻ります。


今回の6414-PCL86シングルの出力段PCL86(T)の動作条件は、
プレート電圧210V、プレート電流17mA、バイアス-7V、
負荷7KΩ、カソード抵抗430Ω 

この動作点は、春日無線の旧PCL86アンプの動作点を参考にしています。というか、ほとんど同じです。。。(汗


ですけど、ロードラインを引く為の思考手順を、ちょっと書いてみます。


真空管アンプの製作費は、トランス類で決まってしまうので、
まず最初に使用するトランスを決めてしまいます。

もし仮に、真空管の動作を先に決めてしまって、
それに合わせてトランス類を選定すると、製作費はどんどん高くなります。

例えば、PCL86の動作をEL3三結代表特性の、
プレート電圧250V、プレート電流20mA、バイアス-8.5V、負荷7KΩ、
カソード抵抗425Ω 

で、製作するという事になれば、それに合わせてトランス類を選定する事になるかと思います。
だぶん、出力トランスは、KA-5730クラスになって、
250V出力の電源トランスは、特注品で単品製作になるかと。。。
アンプ実装規模(シャーシの大きさ)も、一回り大きくなりシャーシ代も高くなるので、たぶん価格差は、一万円以上ではないでしょうか?



今回の、6414-PCL86シングルは、なるべくコストを抑えたいので、
トランスは、KmB90T/F、OUT41-357を使用する!
と決めてしまって、それに合わせてロードラインを検討していきます。

KmB90T/Fトランス 出力電圧195V 許容電流80mA 80mA×0.64=51.2mAですので、
ブリッジ整流の場合の電源トランス許容電流は、約50mAです。
一方、OUT41-357出力トランスの許容電流は、20mAです。

出力トランスの許容電流が20mAですから球のバラツキを考慮すれば、
回路に流すプレート電流は17mAくらいでしょうか?

以上の事から、特性図にプレート電流17mAのラインを引いて、
電源トランスの出力電圧195Vですから、だいたい200V周辺のプレート電圧の交点付近で、ちょうどバイアス線が通る所を探します。

そうすると、
プレート電圧210V、プレート電流17mA、バイアス-7V
あたりが良さそうだという事になります。

PCL86五極部の三結時内部抵抗は3KΩくらいですので、その2倍は6KΩですけど、出力トランス端子に6KΩはないので7KΩのロードラインを引いてみます。

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上記のロードラインと、ゼロバイアス線との交点のプレート電流は、33.5mAくらいなので、その1/2は、16.75mAですので、
どうやら電力効率最大の動作点と、それほど差異はないようです。

以上の思考手順で、動作点は上記のポイントに決定しました。

あと、これはオマケなのですけど、
もっと製作費を安くしたい!という方の為に参考で書きたいと思います。

以前に製作した、6922-5687アンプで使用した
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/2011/03/27/5761264
ラジオ少年BT-2V電源トランスは、1700円なので、
これと、OUT41-357Sタイプ出力トランスを組み合わせば、
アンプの規模は、6922-5687アンプと同じになると思うので、
製作費は、球なし価格で一万円くらいのハズです。。。(汗

ちなみに、PCL86のヒーターは、6.3Vシリーズ接続の12.6Vで点火することになりますけど。。。(汗

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トランスは、BT-2V、OUT41-357Sタイプを使用する!
と決めてしまって、それに合わせてロードラインを検討します。

BT-2Vトランス 出力電圧160V 許容電流60mA 60mA×0.64=38.4mAですので、
ブリッジ整流の場合の電源トランス許容電流は、約38mAです。
一方、OUT41-357Sタイプ出力トランスの許容電流は、15mAです。

出力トランスの許容電流が15mAですから球のバラツキを考慮すれば、
回路に流すプレート電流は12.5mAくらいでしょうか?

以上の事から、特性図にプレート電流12.5mAのラインを引いて、
電源トランスの出力電圧160Vですから、だいたい160V周辺のプレート電圧の交点付近で、ちょうどバイアス線が通る所を探します。

そうすると、
プレート電圧155V、プレート電流12.5mA、バイアス-5V
あたりが良さそうだという事になります。


掲載した特性図には、そちらの方の動作点も記載してあるので参考にして下さい。

次回は、6414の初段部分の説明をしたいと思います。

(次回につづく)