6463パラレル、6CH6アンプ特性図2012/11/18 15:17

前回の記事で、初心者の方にはやっぱり傍熱三極管であるところの“12AX7-6463 parallel”とか“12AX7-6BL7GT”あたりをオススメします。とか書きましたけど。。。

そういえば、6463パラレル6CH6特性図(ロードライン)を、まだ掲載していなかったですね。。。(汗

それで、特性図(ロードライン)を掲載しようと思うんですけど、その前に。。。


6463のような電圧増幅用双三極管をパラレル接続して出力管の代用とした0.7~0.8Wの小出力の真空管アンプを作ろう!という歴史は、実はかな~り古いです。

たぶん真空管創世時代から、ごく普通に行われていたのではないでしょうか?

しかも日本においては、家庭用では2~3Wの出力なんか必要なくて、出力0.7Wもあれば十分!という論争(?)も、戦後すぐの昭和20年代におこなわれていたようです。


私が生まれる遥か以前の話なので、詳しくは知りませんが。。。(汗


私個人が簡単にざっと調べた所によると。。。


ラジオ技術 1954年(昭和29年)2月号 において、西巻正郎氏が、『大がかりな装置無用論』というのを展開して、“家庭用なら、6SN7のパラでいいんじゃね?”と言い出して、いろいろ議論されたようです。

要するに、スピーカーの能率さえ良ければアンプ出力は必要なくて、一般家庭なら0.7~0.8Wあれば十分!という考え方は、昭和20年代からあった訳です。


最近は、ぺるけ氏ミニワッターが注目!されていますし、なんだか高度成長時代の大量消費社会を経由して、時代が一回り廻ったような気がします。。。(汗

もっとも、スピーカーの能率が低かったり部屋が大きかったりすれば、アンプ出力が必要になりますので、ユーザーそれぞれの使用環境に依るところが大きいとも言えます。


そのあたりの考え方は、人それぞれという事で。。。。


さて、上記の西巻正郎氏の『大がかりな装置無用論』に触発された、大村一郎氏が、ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 6SN7パラレル・アンプ製作記事 を発表しました。

手元にあるんで簡単にご紹介します。


ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事
ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事

ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事
ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事

ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事
ラジオ技術 1954年(昭和29年)4月号 大村一郎氏 6SN7パラレル・アンプ製作記事


6SJ7ドライブの6SN7GTパラレルアンプです。

日本での、電圧増幅用双三極管をパラレルにして出力管の代用とする元祖(元ネタ)!でしょうか???
他にもあるのかもしれませんが、これしか知りません。すみません。。。(汗

ていうか、前出の西巻正郎氏6SN7パラレル・オリジナルアンプがあるハズ(!)なのですけど、私個人で調べる事はできませんでした。


あと、上記回路のアンプを追試するのであれば、12SJ7-12SN7GTパラレルなど面白いかも。。。


JAN CRC-12SN7-GT
JAN-CRC 12SN7GT

6SJ7って、6AU6近似でしたけ?
6AU6-6SN7GTパラ とか、12AU6-12SN7GTパラ もアリでしょうか???


ただし、6SN7GTは内部抵抗が大きいです。
単ユニットの内部抵抗をおよそ10KΩとすると、パラレルにしても5KΩもあります。

出力段の内部抵抗が5KΩもあると、さすがに少量のNFBでは無理で、10dB以上のNFBを掛けないと実用にならないようです。

この辺が、6SN7GTパラレル・アンプが初心者向けでない!ところだと推察します。。。(汗


。。。。。


前フリが長くなりましたが、6463パラレルです。

ここまで読んで頂ければればご理解いただけると思いますが、なぜ6463なのか?というと、ズバリ内部抵抗が低いからです。

6463の単ユニットの内部抵抗をおよそ4KΩとすると、パラレルにすると2KΩほどなので、少量のNFB(-6dB以下)で十分実用になります。


パラレル接続した6463特性図 ( two 6463 triode in parallel connection )
12AX7-6463Parallel-6203 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) パラレル接続した6463特性図 ( two 6463 triode in parallel connection )

6463 DATA SHEET
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/030/6/6463.pdf


特性図のタテ軸、電流値を2倍に書き換えればパラレル特性図になります。つまり、gmが2倍で内部抵抗rpが半分になった真空管になる訳です。

なお、6463をパラレルにする場合にいくつか注意点があります。

(1)カスコード、コンピュータ球は200V以下のプレート電圧で使用。
(2)熱暴走しやすくなるので、プレート損失を目一杯かけない。
(3)熱暴走対策で、グリッドリーク抵抗300KΩ以下が安心かも。
(4)gmが10以上になるので、必ず発振対策を行う。



6463のプレート耐圧は、スペック上は300Vありますけど、カスコード、コンピュータ球は200V以下のプレート電圧で使用するのがよろしいと思います。(エチケットといかマナーみたいなモノ???)

あと、電圧増幅用双三極管をパラレルにして出力管の代用とする場合の暗黙の了解事項なのですが、プレート損失は目一杯に掛けません。
両ユニットを同時に使用する場合はプレート損失7Wですけど、七掛け(×0.7倍)の5W前後に抑えておいた方が良いのでは?と個人的に思います。ていうか、私はいつもそうしてます。。。(汗

6463パラレルアンプの動作条件は、0.026A×198V=5.15Wなので、気持ちとしてはプレート電流をもう少し絞って、プレート損失を5W以下にしたい所です。
私自身が製作する場合は、プレート電流やプレート電圧を控えめにして、プレート損失を5W以下に調整すると思います。。。(汗


追記

あと…。これは書くかどうか迷ったのですが。。。
高効率球(つまりバイアスの浅い球)をパラレルにすると、ミラー効果でハイ落ちが…ごにょごにょ。。。(汗

ただ、初心者にミラー効果うんぬんって説明すべきかどうか迷います。
私自身、ミラー効果の入力容量について知ったのは、アンプを作り始めて10年以上経ってからですし、初心者の頃なんてもちろん知らなかったです。
ですから、アンプを作りながら徐々に覚えていけば良い事のような気もしますし、それに6463って12BH7近似管で、要するに、12AX7-12BH7パラな訳で、昔はごくフツーに作例があったような気がします。

でも、『真空管ギターアンプの工作・原理・設計』のP.174で、ハイ落ちについて説明しているんですよね。。。(汗

えーと。

昔はパラレル接続の作例ってよく見たのですけど、近年、パラレル接続がベテランの真空管アンプ・ビルダーの人々から敬遠されるのは、実は入力容量が2倍になるというのが理由です。

逆に言えば、パラレル接続がベテランの真空管アンプ・ビルダーの人々から敬遠されるので、463パラレル・アンプなんかは、初心者の方々にとっては狙い目になる訳でだったりします。。。(汗

バイアスが浅いから、6DJ8あたりでドライブすれば解決(?)かもですけど、学習のために初段は12AX7でいちおう統一していますし。。。

うーん。

この件は宿題(!)にさせてください!


。。。。。(汗


初段の特性図(ロードライン)は、こちら。(↓)

12AX7-6463Parallel-6203 シングルアンプ 12AX7特性図
12AX7-6463Parallel-6203 シングルアンプ 12AX7特性図



あと、遅ればせながら6CH6の特性図(ロードライン)も掲載します。


6CH6(CV4055) 特性図 ( 6CH6 triode connection )
12AX7-6CH6-EZ80 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier)
6CH6(CV4055) 特性図 ( 6CH6 triode connection )


(↑ PDFファイル 26ページのアプリケーションノートですので重いです。)

6CH6を使用する場合の注意点については、過去記事をご参照ください。

6CH6を使用する際の注意事項
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/2011/10/20/6164196


12AX7-6CH6-EZ80 シングルアンプ 12AX7特性図
12AX7-6CH6-EZ80 シングルアンプ 12AX7特性図


なんだか記事が長くなってしまいましたので、本日の記事はこの辺で。。。


ご参考になれば幸いです。(^O^)


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