6BQ7-6CH6シングル真空管アンプ (1) ― 2011/10/02 22:16
初心者のために、真空管アンプ設計のロードラインの引き方を解説していこうと思います。
とはいえ、さすがにブログで最初から説明するのは無理です。。。(汗
いちおう、真空管アンプキットやラ技/MJ等の回路を製作した事があるけど、ロードラインを引いてオリジナルのアンプを製作するまでにはいかない。
というレベルを想定しています。
真空管特性図や三定数(gm、μ、rp)等が判らない人は、
まだ未発売なので内容を確認していないですけど、ぺるけ氏のミニワッターを書籍化したもので、シングルアンプの製作方法について詳しく解説してあると思います。
私も、アマゾンで予約していて、手元に届いたらシングルアンプについての勉強を、またしようと考えています。。。(汗
ちなみに、真空管アンプの設計方法については、ネット上でも公開されていますけど、
http://www.op316.com/tubes/tips/tips0.htm
書籍を購入すれば印税が著者に入るので、著者に敬意を表して書籍を購入した方が良いのでは?とか個人的には思います。
ネット上のマニュアルを読んで、内容に納得したら書籍を購入する。
みたいな感じでしょうか???
そのあたりの判断は各自の自由です。。。(汗
さて、早速、本題に入りますが。。。
そこで、6BQ7を初段にした6CH6(CV4055)シングルアンプを設計していきます。
製作費を安価にする為に、電源トランスは、ラジオ少年T-2V、
出力トランスは、春日無線OUT41-357 として、
それに合わせてロードラインを検討します。
T-2V電源トランス 出力電圧220V 許容電流70mA 70mA×0.64=44.8mAですので、
ブリッジ整流の場合の電源トランス許容電流は、約45mAです。
一方、OUT41-357出力トランスの許容電流は、20mAです。
そうすると、
プレート電圧220V、プレート電流16mA、バイアス-6V、
あたりが良さそうだという事になります。
上記動作点での、6CH6の三結時内部抵抗は3.5KΩくらいですので、その2倍は7KΩなので、7KΩのロードラインを引いてみます。
上記のロードラインと、ゼロバイアス線との交点のプレート電流は、
およそ32.5mAくらいなので、その1/2は、16.25mAですので、
どうやら電力効率最大の動作点と、それほど差異はないようです。
引いてみたロードラインは、ハズレではなさそう。。。(ホッ)
従って、動作基準点は、
プレート電圧220V、プレート電流16mA、バイアス-6V、
負荷7KΩ、カソード抵抗390Ω
とします。
出力段の動作点が決定したら、後は【B電圧】を求めます。
プレート電圧220Vにバイアス電圧6Vを加えた、
対アース電圧のプレート電圧226Vに、
出力トランス直流抵抗(DCR)電圧降下分を、さらに加えたものが、
【B電圧】です。
春日製OUT41-357の出力トランス一次側/直流抵抗(DCR)は、
330Ωですので、電圧降下は、
(プレート電流)0.016A×(DCR)330Ω = 5.28V
226V+5.28V= 231.28V およそ231Vです。
これが、いわゆる【B電圧】で、これを求めないと設計できないという、
回路のキモです。
次回は、初段のロードラインを設計しようと思います。
(次回につづく)
とはいえ、さすがにブログで最初から説明するのは無理です。。。(汗
いちおう、真空管アンプキットやラ技/MJ等の回路を製作した事があるけど、ロードラインを引いてオリジナルのアンプを製作するまでにはいかない。
というレベルを想定しています。
真空管特性図や三定数(gm、μ、rp)等が判らない人は、
今週末に発売予定の、真空管アンプの素 等の書籍で、まずは自習みてはいかがでしょうか?
木村哲 著 真空管アンプの素 [大型本]
http://www.amazon.co.jp/dp/4774148539木村哲 著 真空管アンプの素 [大型本]
まだ未発売なので内容を確認していないですけど、ぺるけ氏のミニワッターを書籍化したもので、シングルアンプの製作方法について詳しく解説してあると思います。
私も、アマゾンで予約していて、手元に届いたらシングルアンプについての勉強を、またしようと考えています。。。(汗
ちなみに、真空管アンプの設計方法については、ネット上でも公開されていますけど、
http://www.op316.com/tubes/tips/tips0.htm
書籍を購入すれば印税が著者に入るので、著者に敬意を表して書籍を購入した方が良いのでは?とか個人的には思います。
ネット上のマニュアルを読んで、内容に納得したら書籍を購入する。
みたいな感じでしょうか???
そのあたりの判断は各自の自由です。。。(汗
さて、早速、本題に入りますが。。。
出力は0.6Wくらいで、主にヘッドフォン使用を想定して高能率のユニットならスピーカーにも出力できる!みたいな安価なミニアンプを設計しようと思います。
真空管アンプの製作費は、トランス類で決まってしまうので、まず最初に使用するトランスを決めてしまいます。
製作費を安価にする為に、電源トランスは、ラジオ少年T-2V、
出力トランスは、春日無線OUT41-357 として、
それに合わせてロードラインを検討します。
【出力段】の設計
T-2V電源トランス 出力電圧220V 許容電流70mA 70mA×0.64=44.8mAですので、
ブリッジ整流の場合の電源トランス許容電流は、約45mAです。
一方、OUT41-357出力トランスの許容電流は、20mAです。
(↑ PDFファイル 26ページのアプリケーションノートですので重いです。)
バイアス-12Vからバイアス線の間隔が狭くなっているので、動作点は-5V~-6Vあたりにした方が良いかな?と推察しました。
以上の事から、電源トランスの出力電圧220Vですから、だいたい220V周辺のプレート電圧で、-5V~-6Vあたりのバイアス線が通る所を探します。
バイアス-12Vからバイアス線の間隔が狭くなっているので、動作点は-5V~-6Vあたりにした方が良いかな?と推察しました。
以上の事から、電源トランスの出力電圧220Vですから、だいたい220V周辺のプレート電圧で、-5V~-6Vあたりのバイアス線が通る所を探します。
そうすると、
プレート電圧220V、プレート電流16mA、バイアス-6V、
あたりが良さそうだという事になります。
上記動作点での、6CH6の三結時内部抵抗は3.5KΩくらいですので、その2倍は7KΩなので、7KΩのロードラインを引いてみます。
上記のロードラインと、ゼロバイアス線との交点のプレート電流は、
およそ32.5mAくらいなので、その1/2は、16.25mAですので、
どうやら電力効率最大の動作点と、それほど差異はないようです。
引いてみたロードラインは、ハズレではなさそう。。。(ホッ)
従って、動作基準点は、
プレート電圧220V、プレート電流16mA、バイアス-6V、
負荷7KΩ、カソード抵抗390Ω
とします。
出力段の動作点が決定したら、後は【B電圧】を求めます。
プレート電圧220Vにバイアス電圧6Vを加えた、
対アース電圧のプレート電圧226Vに、
出力トランス直流抵抗(DCR)電圧降下分を、さらに加えたものが、
【B電圧】です。
春日製OUT41-357の出力トランス一次側/直流抵抗(DCR)は、
330Ωですので、電圧降下は、
(プレート電流)0.016A×(DCR)330Ω = 5.28V
226V+5.28V= 231.28V およそ231Vです。
これが、いわゆる【B電圧】で、これを求めないと設計できないという、
回路のキモです。
次回は、初段のロードラインを設計しようと思います。
(次回につづく)
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