携帯プレーヤー出力電圧アップの昇圧ライントランス2012/04/12 12:04

マイミクさまが、マランツDLT-1の事についてミクシィ日記に書かれていました。


マランツ DLT-1
マランツDLT-1 (写真はネット上から拾ってきました。。。)


マランツDLT-1は、CDプレーヤーとアンプの間に入れる昇圧用トランスです。CDプレーヤーの出力電圧を1.3倍にします。

かなり昔の機種ですので、もちろん絶版品です。

けど、中古品がオークションで取引されているそうです。
マイミクさまによると、現在は7千円台に落ちてますけど、16,000円前後で即決することもあるそうです。。。(汗

 
それで、その記事に触発されたテツさんは、携帯プレーヤーでKA-20SHヘッドフォンアンプを使用するための、昇圧ライントランスを製作してみる事にしました。


製作したライントランスは、東栄変成器の600Ω→10KΩのインプット・トランスを使用しているので、昇圧比は『4倍』です。


東栄変成器 10KΩ→600Ωのインプット・トランス
東栄変成器 600Ω→10KΩのインプット・トランス


600Ω→10KΩの仕様ですと、タムラトランスのTK-20と同じです。
けど、タムラよりかは遥かに値段が安く、一個998円です。

ですから、製作費は2千円+シャーシ代+RCAピンプラグ代金で、おおよそ4千円前後だと思います。



ちなみに、各社のトランスをまとめますと。。。

サンスイ ST-75 (10KΩ→600Ω) 逆接使用 ¥560
http://www.hashimoto-trans.co.jp/frame/stcat.pdf

東栄変成器 (600Ω→10KΩ) ¥998
http://www1.tcn-catv.ne.jp/toei-trans7arc-net/6o-dhiotoransu.htm

タムラトランス TK-20 (600Ω→10KΩ) ¥10,266
http://www.tamura-ss.co.jp/electronics/trance03/pdf/audio_tdp_td_tk.pdf
http://www.e-kasuga.net/goods.asp?id=751

ノグチトランス ファインメット (600Ω→10KΩ) ¥34,800
http://noguchi-trans.co.jp/index.php?main_page=product_info&cPath=112_253_258&products_id=4318


まあ、なんといいますか、ご予算に応じて、それぞれのトランスを選定して下さい!って感じでしょうか???


残念ですけど、春日無線にはこの仕様のトランスありません。。。(滝汗



それで実際の製作ですけど。。。



使用するシャーシは、普段使用している真空管アンプとデザインを揃える為(?)に、ステンレス・シャーシYMS-150にしました。
サイズ的にちょっと大きいですし、鉄シャーシは加工が大変なので、このシャーシは、あまりオススメしません。。。(汗


タカチYMS-150とウエスタン絹巻き単線にて製作
ライントランス内部 ウエスタン絹巻き単線(!)を使用


おまけに、内部の配線は『 ウエスタン 絹巻き 単線 』(!)を使用しています。。。(大汗


。。。。。


製作が完了したライントランスをCDプレーヤーに接続してヘッドフォンで聴きながらこの記事を書いていますけど、音質的にはまったく問題ないようです。(^O^)

ただ、私は携帯プレーヤーを持っていないので、実際に携帯プレーヤーで使用した時の使用感がよく判りません。すみません。。。(汗

( それでいいのか、おい。。。(^_^; )


まあでも、出力電圧が4倍になりますから電圧的には問題ないハズで、あとは、ライントランスを接続した時の実際の音質(!)が問題だと私個人は考えたのですけど。。。(汗

えーと。

今度、春日無線の店頭に持ち込んで、携帯プレーヤーをお借りして、実際に使用感を確認してみます。
この件は、いちおう春日無線に話は通してあります。
いやほらトランスが他社製(!)なんで、ちょっと気を遣ってたり。。。(汗

すみません。。。(大汗


E81Lヘッドフォンアンプ(KA-20SH)とライントランス ATH-A900で試聴
E81Lヘッドフォンアンプ(KA-20SH)とライントランス ATH-A900で試聴


いちおう、KA-20SH用という触れ込みですけど、もちろんKA-10SHヘッドフォンアンプでも使用できます。
といいますか、単なる4倍昇圧ライントランスですので、オーディオ機器全般に使用できます。(^O^)

とりあえず簡単に、携帯プレーヤーの出力電圧をアップさせたい時に便利かもしれません。

あと、真空管アンプの内部配線にウエスタンエレクトリック・ケーブル等を使用すると、後でノーマル状態に戻すのがとても大変です。。(汗
ですから、真空管アンプはノーマル状態で製作して、外付けのライントランスにウエスタン・ケーブルとか使用して遊ぶのが面白いかもしれません。

ライントランスは、ほんの数センチしかケーブルを使用しないので、高価なケーブルを使用しても、改造費はたった数百円です。
高価な真空管よりぜんぜん安いです。。。(汗
おまけに、部品点数とハンダ付け箇所が少ないですから、いろいろ改造するのがとても楽です。(^O^)

ケーブルで音が変わる!と言うとオカルト扱いされそうですけど、数百円で遊ぶくらいでしたら、ぜんぜんOKなのではないでしょうか???
19AQ5ヘッドフォンアンプの頃は、みんなそれで遊んでいました。

私は、ウエスタンのケーブルは19AQ5ヘッドフォンアンプの頃から春日無線の店頭で売ってるヤツを使用しましたけどヤフオクで通販できます。




次回は、実際の製作と回路図をご紹介する予定です。


(次回につづく)





2012.04.13 追記

東栄のトランスの仕様は、600Ω→10KΩみたいです。

カタログを見たら間違えました。。。(汗

P:ZS/0-CT-10KΩ / S:ZP/0-CT-600Ω  ←この表記がおかしい。
DCR  P:32Ω S:0.69KΩ

P → プライマリ(一次側)
S → セカンダリ(二次側)

なんですけど、P:ZS  S:ZP という表記が、
そもそも変だという事に、今更ながら気がつきました。。。(汗