真空管ヘッドフォンアンプ総括編 【2009年版】-後編- ― 2012/02/06 00:22
引き続き、真空管アンプ総括2009年版の後編です。
2009年7月は、YAHAヘッドフォンアンプとD級アンプを組み合わせたアンプを製作しました。
ちょうどこの頃、秋月からD級1Wアンプ・キットが発売されました。
それでその秋月D級アンプキットを、YAHAヘッドフォンアンプのボルテージ・フォロワの代わりにしたアンプを製作しました。
真空管部分は、6AK5(T)です。
YAHAヘッドフォンアンプ回路定数そのままを踏襲して、負荷抵抗47K、グリッド抵抗1MΩです。
なお、上掲載の写真にはヘッドフォン端子が付いていますけど、その後すぐに取り外す事になりました。
ヘッドフォン出力は発振気味でダメでした。
原因は、カップリングでヘッドフォン出力を取り出そうとした(※注)のですけど、よく考えてみれば、時定数回路が3箇所になってしまう(!)ので発振するのは当たり前です。。。(汗
※注
ヘッドフォン出力は、カップリングで取り出します。
http://www.tristate.ne.jp/digitalamp01.htm
そうしますと、D級アンプ内の時定数回路は入力カップリングと合わせて2箇所です。
YAHAアンプは、回路の性質上どうしても入力カップリングが必須なので、YAHAを追加した場合のアンプ全体の時定数回路の総数は3箇所以上になってしまいます。
最近、ラックス製D級アンプ基板LXA-OT1と、他の回路を組み合わせる話をチラホラ聞きますけど、市販基板には通常すでに入力カップリングが入っているハズなのでアンプ全体の時定数回路の総数には注意した方がよろしいと思います。2個以下にしないと発振します。。。(汗
YAHA+秋月D級アンプ・キット スピーカー出力1Wアンプ
figma リリカルなのはStrikerS フェイト・T・ハラオウン バリアジャケットVer.
ソリッドワークスコレクションDX ARIA アイちゃん&アリス 冬服姿
その後、前出の6AK5(T)アンプが面白かったので、YAHAタイプでなくてちゃんとした電源トランスによるプレート電圧供給のアンプを製作してみたくなりました。
19AQ5ヘッドフォンアンプ用の電源トランスと、ブライマー19AQ5が手元にありましたので、これらを大いに活用したい!と考えました。
その後、前出の6AK5(T)アンプが面白かったので、YAHAタイプでなくてちゃんとした電源トランスによるプレート電圧供給のアンプを製作してみたくなりました。
19AQ5ヘッドフォンアンプ用の電源トランスと、ブライマー19AQ5が手元にありましたので、これらを大いに活用したい!と考えました。
それで、19AQ5ヘッドフォンアンプと秋月D級1Wアンプを組み合わせたようなアンプを製作しました。
イメージとしては、19AQ5ヘッドフォンアンプの出力トランスの代わりに、D級1Wアンプを入れたモノでしょうか???
秋月D級1Wアンプへの電源は、内蔵した秋月ACアダプターで供給しています。
なお、D級アンプの出力部分には、マイミクさまのアドバイスにより、LPF(ローパスフィルター)が入っています。
このLPF(ローパスフィルター)のおかげで、かなり高音が聴きやすくなりました。
19AQ5ヘッドフォンアンプ+秋月D級1Wアンプ
figma らき☆すたOVA ミックミクかがみ
グッドスマイルカンパニー ToLOVEる 金色の闇
なお上記2点のアンプは、手作りアンプの会(三土会)に持っていきました。
http://www.tezukuri-amp.org/shibu/kantou/sandokai/report101-/104/104.html
いつもフィギュアでスミマセン。。。(大汗
2009年8月は、6N2PEV-HY65シングルを製作しました。
なお上記2点のアンプは、手作りアンプの会(三土会)に持っていきました。
http://www.tezukuri-amp.org/shibu/kantou/sandokai/report101-/104/104.html
いつもフィギュアでスミマセン。。。(大汗
2009年8月は、6N2PEV-HY65シングルを製作しました。
トリエーテッド・タングステン・フィラメント ハイトロンHY65
ハイトロンHY65は、10年以上前にクラシックコンポーネンツで購入しました。
当時、ハイトロン製のHY65、HY69、HY75が売っていたのですが、もう今となっては、上記三種の球は幻の球(?)になってしまって入手困難になったのがとても残念です。。。(涙
以前のブログに、1991年6月頃~2001年頃は、キットとか雑誌の製作例の回路をコピーして、真空管アンプを作っていました。
と書きましたけど、その時のおよそ10年間くらいメインアンプとして使用していたのが、76-(NC15)-10(VT-25)-5R4GYシングル
でした。
ハイトロンHY65は、10年以上前にクラシックコンポーネンツで購入しました。
当時、ハイトロン製のHY65、HY69、HY75が売っていたのですが、もう今となっては、上記三種の球は幻の球(?)になってしまって入手困難になったのがとても残念です。。。(涙
以前のブログに、1991年6月頃~2001年頃は、キットとか雑誌の製作例の回路をコピーして、真空管アンプを作っていました。
と書きましたけど、その時のおよそ10年間くらいメインアンプとして使用していたのが、76-(NC15)-10(VT-25)-5R4GYシングル
でした。
76-(NC15)-10(VT-25)-5R4GYシングル
雑誌掲載回路そのままトランスドライブ古典回路のVT-25シングルです。
10年間くらいずぅ~とメインアンプとしてこのアンプの音を聴いていたので、
私個人的に、トリエーテッド・タングステン・フィラメントの音が好きです。(^O^)
ですから前出のとおりにクラコンでハイトロンのトリタン球が売ってた時は、しっかり購入しました。
けど、当時は製作例があまりなかった(というよりも特性図がない)ので、HY65は数年の間、冬眠してました。。。(汗
2009年になってからは、すっかり自分で設計してアンプを製作するようになっていたので、このHY65を使用しようかな?と思いました。
とはいえ三結特性図がない球ですので、試験用の試作アンプを製作する事にしました。
雑誌掲載回路そのままトランスドライブ古典回路のVT-25シングルです。
10年間くらいずぅ~とメインアンプとしてこのアンプの音を聴いていたので、
私個人的に、トリエーテッド・タングステン・フィラメントの音が好きです。(^O^)
ですから前出のとおりにクラコンでハイトロンのトリタン球が売ってた時は、しっかり購入しました。
けど、当時は製作例があまりなかった(というよりも特性図がない)ので、HY65は数年の間、冬眠してました。。。(汗
2009年になってからは、すっかり自分で設計してアンプを製作するようになっていたので、このHY65を使用しようかな?と思いました。
とはいえ三結特性図がない球ですので、試験用の試作アンプを製作する事にしました。
とりあえず、出力段HY65の動作は807三結と仮定して、試行錯誤しながら組立しました。
ヒーターは直流点火ですので、トリエーテッド・タングステン・フィラメントの点火試験などを実施しました。
ヒーター点火はピッタリ直流6.3Vが出るように調整したので、そのまましばらくトリタン・ヒーターのエージングを行いました。
ちなみに、その後マイミクさまよりご指摘を受けたのですが。。。
HY65/HY69のヒーター規格は、6.0Vだそうです。。。(大汗
雑音出てハムバランサーを追加する等、いろいろトラブルあったのですが、なんとかまともなアンプが組み上がりました。
やっぱり、直流点火のトリエーテッド・タングステン・フィラメント球は難しいと思います。
なお、直熱アンプですので、ヘッドフォン端子は付けませんでした。。。(汗
6N2PEV-HY65シングル真空管アンプ(スピーカー出力専用)
アルター ToHeart2 イルファ
このアンプはその後、PARABOX Pちゃん40cmを載せて、いろいろ撮影するのに大活躍(!)する事になりました。
このアンプはその後、PARABOX Pちゃん40cmを載せて、いろいろ撮影するのに大活躍(!)する事になりました。
HY65シングルアンプ PARABOX Pちゃん40cm
HY65シングルアンプ PARABOX Pちゃん40cm 水彩
HY65シングルアンプ PARABOX Pちゃん40cm
HY65シングルアンプ PARABOX Pちゃん40cm 色鉛筆画
6N2PEV-HY65アンプを製作した2009年当時は、その後まさかそんな事になるとは(!?)夢にも思っていませんでした。。。。(大汗
まあ、大いに役に立ったので製作していて良かったです。(^O^)
2009年10月は、6414-PCL86(T)五極部のみ使用シングルアンプを製作しました。
6N2PEV-HY65アンプを製作した2009年当時は、その後まさかそんな事になるとは(!?)夢にも思っていませんでした。。。。(大汗
まあ、大いに役に立ったので製作していて良かったです。(^O^)
2009年10月は、6414-PCL86(T)五極部のみ使用シングルアンプを製作しました。
6414-PCL86(T)五極部のみ使用シングルアンプ
オーキッドシード スク水メカナース少女ナナ
そーいえば、このメカナース・フィギュアですけど。。。
組み立てるのが、もの凄く大変でした。。。(汗
そーいえば、このメカナース・フィギュアですけど。。。
組み立てるのが、もの凄く大変でした。。。(汗
でも、ストライクガ○ダムみたいで、カッコイイです。( おい。。。(^_^; )
フィギュアの造形は、駒都えーじ氏のイラストを元にしています。
6414-PCL86(T)五極部のみ使用シングルアンプ
コトブキヤ ゼロの使い魔 ルイズ
6414-PCL86(T)五極部のみ使用シングルアンプ
6414-PCL86(T)五極部のみ使用シングルアンプ
コトブキヤ 夜明け前より瑠璃色な エステル・フリージア
うーん。やっぱ、エステル・フリージアは最強のツンデレ・キャラかも。
2009年11月は、6AU6(T)-E90CCパラ・シングルを製作しました。
うーん。やっぱ、エステル・フリージアは最強のツンデレ・キャラかも。
2009年11月は、6AU6(T)-E90CCパラ・シングルを製作しました。
6AU6(T)-E90CCパラシングルアンプ (ヘッドフォン/スピーカー用)
メガハウス ブリリアントステージ とらドラ! 逢坂大河
6AU6(T)-E90CCパラシングルアンプ (ヘッドフォン/スピーカー用)
6AU6(T)-E90CCパラシングルアンプ (ヘッドフォン/スピーカー用)
グッドスマイルカンパニー To Heart2 ルーシー・マリア・ミソラ
同じく11月は、12AX7-1626シングルアンプを製作しました。
同じく11月は、12AX7-1626シングルアンプを製作しました。
12SL7-1626アンプと同様に、12AX7ですとNFBを掛けた場合は、1626出力段バイアス(約-32V)をフルスイングできません。
要するに-6dBくらいのNFBをかけると、128Vp-pくらいの電圧ゲインが必要なので、12SL7や12AX7では通常ダメだと思います。
それこそホント、μフォロワとかにしないと無理かと。。。(汗
私個人は、0.2~0.3W程度しかアンプ出力を使用しないので、フルパワーが出なくてもOKなのですが、世間一般では、出力段バイアスをフルスイングできない設計のアンプはNGだと思います。
ですから、回路図は公開できないのです。。。(汗
その点ご了承下さい。
12AX7-1626シングル真空管アンプ(ヘッドフォン/スピーカー出力)
グッドスマイルカンパニー 狼と香辛料 ホロ
WAVE To Heart2 ルーシー・マリア・ミソラ メイドVer.
出力段バイアスをフルスイングできない設計なんですけど、私個人的には、実用上ぜんぜん支障ないアンプですので、このアンプもお気に入りです。(^O^)
その後、いろいろフィギュアを載せて撮影しています。
12AX7-1626シングル真空管アンプ(ヘッドフォン/スピーカー出力)
出力段バイアスをフルスイングできない設計なんですけど、私個人的には、実用上ぜんぜん支障ないアンプですので、このアンプもお気に入りです。(^O^)
その後、いろいろフィギュアを載せて撮影しています。
12AX7-1626シングル真空管アンプ(ヘッドフォン/スピーカー出力)
アルター けいおん! 秋山澪 学園祭Ver.
メガハウス ブリリアントステージ ヨスガノソラ 春日野 穹
ムーントイズ 村田蓮爾ヘッドフォン少女
やっぱり、好きかも1626。。。
2009年12月は、ラジオ少年キット改造19AQ5シングルアンプを製作しました。
11月に、ラジオ少年6AQ5シングルアンプを購入したのですが。。。
やっぱり、好きかも1626。。。
2009年12月は、ラジオ少年キット改造19AQ5シングルアンプを製作しました。
11月に、ラジオ少年6AQ5シングルアンプを購入したのですが。。。
回路の著作権はラジオ少年にあると思うので回路図は公開できないのですけど、6AQ5の動作点は以下の通りでした。
----- ラジオ少年 6AQ5(三結)シングル動作点 -----
プレート電圧215V、 プレート電流31mA、 バイアス-13V、負荷 5KΩ カソード抵抗420Ω、 発表されている出力は、2W
なぜ2W出てるのか不思議だったのですが、どうやらグリッドをプラス領域まで振り込んでいるようでした。
というよりも、その動作点でごくフツーに出力を計算すると0.64Wしか出ないので、グリッドをプラス領域まで振り込んで、ロードラインを引かないと2W出ません。。。(汗
ちなみに、ごく一般的な、6V6系の動作点は、
----- 6V6系(三結)シングル動作点 -----
プレート電圧250V、 プレート電流31mA、 バイアス-17.5V、負荷 5KΩ カソード抵抗560Ω、 発表されている出力は1.1W
だと思います。たぶん。。。(汗
要するに、A2級動作させてる訳ですけど、それはちょっといかがなものかと個人的に思ったので、設計を変えてしまう事にしました。
私が、設計した動作点は、上記の一般的な動作点よりも、ちょろっとプレート電流を絞ったあたりです。
----- テツさん設計の6V6系(三結)シングル動作点 -----
プレート電圧236V、 プレート電流26mA、 バイアス-16.5V、負荷 5KΩ カソード抵抗620Ω、 通常計算の出力は、0.95W
電源トランスの許容電流を60mとして、片チャンネル30mA。
安全マージンを見越して、26mAで設計しています。
それでもうこの際、6V6系である19AQ5や6L6系が使用できるように、ヒータートランスを追加してしまおう!と考えました。
それに合わせて、シャーシも別途用意しました。
それで気がついた時には、キットとはまったく別物のアンプ(!)が出来上がっていました。。。(汗
6N2PEV-19AQ5シングル真空管アンプ
2種類のカソード抵抗を装備しているので、6V6系と6L6系の球が挿せます。
とりあえず、標準仕様は19AQ5です。
ロシア球5881を挿したところです。
6L6系の球ではないのですが、89Yをテストしているところです。
これまた6L6系ではない(!)のですけど、個人的にものすごく興味のあったムラードEL32を購入して、音質評価テストをしました。
結局、初段も出力段も全て設計を変えてしまったので、キット付属のパーツで使用したのは電源トランスと出力トランスとボリューム・ノブだけ(!?)でした。。。(滝汗
電源トランスと出力トランスを春日無線で買えば良かっただけ(!)なので、キットを購入した意味がまったくありません。。。(涙
ご参考までに、製作したアンプの特性図と回路図を掲載します。
初段6N2P-EVは12AX7の6.3V管ですので、特性図は6AV6特性図で代用しています。
6AV6特性図
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/093/6/6AV6.pdf
出力段19AQ5の特性図は6V6-G三結特性図で代用しています。
6V6-G三結特性図
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/084/6/6V6GT.pdf
ちなみに、上掲載の回路の通りにオーバーオールNFBを掛けると発振します。と言いますか実際に発振しました。。。(汗
原因を追及したところ、キット付属のBT-OUT-5DXは3段増幅用の逆相出力トランスでした。。。
こんなことなら素直に春日で、54B57を買えば良かったなーと思ったのはナイショです。。。(汗 ( おい。。。(^_^; )
さて、話は変わりますが。。。
毎年12月はアンディクスでセールがあるのですが、2009年12月のアンディクス年末セールでは、6T4を購入しました。
6T4は5670と背の高さが同じなので、小さくてカワイイ感じのヘッドフォンアンプ兼用の5670-6T4シングルアンプを製作しようかな?と思いました。
それでロードラインをいろいろ検討しました。
だいたい動作点が判ったので6AU6(T)-E90CCシングルアンプに、ソケット変換アダプターを使用して挿入し、音質評価テストを実施しました。
購入した6T4は、GEカナダ製のブラックプレート球でしたので、なかなか良い音がしました。(^O^)
これならイケるかも?と思ったので、早速アンプを製作しようと思ったのですが。。。
つい、お正月休みにでも、ちょろっとプレイしようかな?と思い、アマゾンでパソコン・ゲームを購入してしまいました。。。(滝汗
これならイケるかも?と思ったので、早速アンプを製作しようと思ったのですが。。。
つい、お正月休みにでも、ちょろっとプレイしようかな?と思い、アマゾンでパソコン・ゲームを購入してしまいました。。。(滝汗
ニトロプラス 装甲悪鬼村正
なにげにプレイし始めたのですけど、装甲悪鬼村正は超アツいです!
これこそ、まさに『 魂の作品 』ですっ!!
なにげにプレイし始めたのですけど、装甲悪鬼村正は超アツいです!
これこそ、まさに『 魂の作品 』ですっ!!
結局、2009年~2010年のお正月休みは、装甲悪鬼村正をプレイする事に費やされました。 ( それでいいのか、おい。。。(^_^; )
プレイし終わった後、テツさん真っ白な灰に燃え尽きました。
いやなんか、Fate/stay nightとかマブラヴ オルタネイティヴをプレイした後もそうでしたけど、体中の力を出し切った脱力感というか燃え尽き症候群というか、感無量の気分を味わいました。。。(汗
『 Fate/stay night 』『 マブラヴ オルタネイティヴ 』『 装甲悪鬼村正 』は、魂が震える三部作かもしれません。。。(汗
( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )
そんな訳で、結局、5670-6T4シングルアンプは製作できませんでした。すみません。。。
いやまさか、2009年の締めくくりというか、年越しエ○ゲやるとは、さすがのテツさんも想像していなかったです。。。(汗
なんかとんでもない年でした、2009年は!
こんな残念なオチで、すみませんっ!!
こんなしょうもないブログにお付き合い頂き、ありがとうございます。(^O^)
次回以降もまた、どうなるか分かりませんがお付き合い下さい。。。(汗
(次回につづく)
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