よくわかるモノクロ写真の作り方 ― 2011/08/22 00:38
銀塩フィルムを使用して印画紙にプリントする暗室作業は、酢酸の臭いと高温・多湿な作業ですので、とても大変です。
私は、『臭わない停止液』を使用していましたけど、イルフォード定着液がけっこう酢酸臭いので暗室作業に辟易していました。
ぶっちゃけ、ゼラチン・シルバープリント制作作業は、かな~りキツイです。
※注
インクジェット・プリンターを使用した作品と区別するために、銀塩フィルムを使用した写真の事を、現在は、ゼラチン・シルバープリントと言うようです。
日本語だと、銀塩写真です。
なんかおおげさですけど、以前はフツーにすべてゼラチン・シルバープリントだったのですが。。。(汗
ただし、プロフェッショナルな写真家が撮影して、美術品として展示される写真のほとんどは、バライタ印画紙(FB)Fiber-Based paperファイバー・ベースド・ペーパーを使用していると思います。
以前、私たちが一般的に使用していたのは、RC印画紙(レジンコート・ペーパー)でした。
水に濡れても大丈夫なように表面をレジン・コートして耐久性アップした印画紙を使用していたのですが、この表面のレジン層が、光を乱反射(拡散)してしまうために、RC印画紙は、純白の白と漆黒の黒が出ません。
マンガ家が描いたオリジナルの原稿用紙を想像してみると良いかもしれませんが、和紙に墨で描いたような漆黒の綺麗な黒を出すには、バライタ印画紙を使用するしかないのですけど、バライタ印画紙は水洗と乾燥が、メチャクチャ大変です。
表面にコーティングがないので乾燥させると紙が反ってしまいます。
日本の和紙を漉いて乾燥させるみたいなモノです。。。(汗
そんな感じで、暗室作業はいろいろ大変なのですけど、フォトショップを使用したモノクロ写真の制作は、そういう事がないので良いです。(^O^)
あと、ディスプレイを見ながら、仕上がりの調子をリアルタイムで確認できるのが大きな利点ですねー。
そんな訳で、つい嬉しくなって、ここ数日は、あれやこれや試行錯誤しながら、フォトショップでモノクロ写真を制作して遊んでいました。
前置きが長くなりましたけど、本日の記事は、ここ数日に制作したモノクロ写真を流用して、モノクロ写真を作る際の簡単なポイントを書きたいと思います。
まずは、以下の写真(↓)を、ご覧下さい。
私は、『臭わない停止液』を使用していましたけど、イルフォード定着液がけっこう酢酸臭いので暗室作業に辟易していました。
ぶっちゃけ、ゼラチン・シルバープリント制作作業は、かな~りキツイです。
※注
インクジェット・プリンターを使用した作品と区別するために、銀塩フィルムを使用した写真の事を、現在は、ゼラチン・シルバープリントと言うようです。
日本語だと、銀塩写真です。
なんかおおげさですけど、以前はフツーにすべてゼラチン・シルバープリントだったのですが。。。(汗
ただし、プロフェッショナルな写真家が撮影して、美術品として展示される写真のほとんどは、バライタ印画紙(FB)Fiber-Based paperファイバー・ベースド・ペーパーを使用していると思います。
以前、私たちが一般的に使用していたのは、RC印画紙(レジンコート・ペーパー)でした。
水に濡れても大丈夫なように表面をレジン・コートして耐久性アップした印画紙を使用していたのですが、この表面のレジン層が、光を乱反射(拡散)してしまうために、RC印画紙は、純白の白と漆黒の黒が出ません。
マンガ家が描いたオリジナルの原稿用紙を想像してみると良いかもしれませんが、和紙に墨で描いたような漆黒の綺麗な黒を出すには、バライタ印画紙を使用するしかないのですけど、バライタ印画紙は水洗と乾燥が、メチャクチャ大変です。
表面にコーティングがないので乾燥させると紙が反ってしまいます。
日本の和紙を漉いて乾燥させるみたいなモノです。。。(汗
そんな感じで、暗室作業はいろいろ大変なのですけど、フォトショップを使用したモノクロ写真の制作は、そういう事がないので良いです。(^O^)
あと、ディスプレイを見ながら、仕上がりの調子をリアルタイムで確認できるのが大きな利点ですねー。
そんな訳で、つい嬉しくなって、ここ数日は、あれやこれや試行錯誤しながら、フォトショップでモノクロ写真を制作して遊んでいました。
前置きが長くなりましたけど、本日の記事は、ここ数日に制作したモノクロ写真を流用して、モノクロ写真を作る際の簡単なポイントを書きたいと思います。
まずは、以下の写真(↓)を、ご覧下さい。
ちょっと髪がボサボサで、すみません。
ウィッグの外ハネが、うまくセットできなかったです。。。(汗
PARABOX Pちゃんの可愛さに免じて許して下さい。 (おい)
けど、上掲載の写真をモノクロ写真にすると、こんな感じ(↓)です。
ウィッグの外ハネが、うまくセットできなかったです。。。(汗
PARABOX Pちゃんの可愛さに免じて許して下さい。 (おい)
けど、上掲載の写真をモノクロ写真にすると、こんな感じ(↓)です。
カラー写真だと、プラチナブロンドの髪とライトブルーのドレスは可愛いのですけど、モノクロ写真にすると、画面全体が『グレー』一色になってしまいます。
グレーだけの写真は、画面にメリハリがないので凡庸な写真になってしまいがちです。
よっぽど内容が良くないと、良い写真にはならないようです。
モノクロ写真は、ラチチュードいっぱいのグレー階調で表現すると言われますが、グレーだけで表現するのは、実際はかなり難しいです。。。(汗
私が、ネガフィルムで撮った、にゃんこ写真を例にしてみます。
画像をクリックすると768×512サイズに拡大します。(携帯を除く)
オリンパスμⅡ (35mmF2.8)
コダック Plus-Xpan
Kodak ImagePacCDデータを、JPEG変換
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
コダック Plus-Xpan
Kodak ImagePacCDデータを、JPEG変換
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
コンタックスT3(カールツァイス・ゾナー35mmF2.8)
イルフォード デルタ400プロフェッショナル
Kodak ImagePacCDデータを、JPEG変換
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
上掲載の、オリンパスμⅡで撮影した方は、画面内に“黒い部分”がありません。それに対して、コンタックスT3で撮影した方は、黒バックで、ドーンと“黒い部分”があります。
パッと見た感じ、どちらが目立つかと言えば、たぶんコンタックスT3の黒バックの写真の方だと思います。
上記の例は、かなり極端な作例ですけど、画面内に“黒い部分”があると、写真画像にコントラストが付いて画面が引き締まります。
つまり、写真にメリハリが出ます。
ですから、モノクロ写真では、どこかに“黒い部分”を入れた方が良いのでは?と、私個人的に思っています。
理想を言えば、純白の白と漆黒の黒を、画面内に入るようにすれば、
その間のグレー階調は、結果的に、画面内のどこかに入るはず(?)です。
ドールのモノクロ写真を、例にしてみます。
背景が明るい場合は、ウィッグとドレスを暗い色にすれば、画面内で、
白/黒/グレーのコントラストが作れるハズです。
逆に、背景が暗い場合は、ウィッグとドレスを明るい色にすれば良いです。
イルフォード デルタ400プロフェッショナル
Kodak ImagePacCDデータを、JPEG変換
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
上掲載の、オリンパスμⅡで撮影した方は、画面内に“黒い部分”がありません。それに対して、コンタックスT3で撮影した方は、黒バックで、ドーンと“黒い部分”があります。
パッと見た感じ、どちらが目立つかと言えば、たぶんコンタックスT3の黒バックの写真の方だと思います。
上記の例は、かなり極端な作例ですけど、画面内に“黒い部分”があると、写真画像にコントラストが付いて画面が引き締まります。
つまり、写真にメリハリが出ます。
ですから、モノクロ写真では、どこかに“黒い部分”を入れた方が良いのでは?と、私個人的に思っています。
理想を言えば、純白の白と漆黒の黒を、画面内に入るようにすれば、
その間のグレー階調は、結果的に、画面内のどこかに入るはず(?)です。
ドールのモノクロ写真を、例にしてみます。
背景が明るい場合は、ウィッグとドレスを暗い色にすれば、画面内で、
白/黒/グレーのコントラストが作れるハズです。
逆に、背景が暗い場合は、ウィッグとドレスを明るい色にすれば良いです。
背景が明るくて、ウィッグとドレスが暗い色の場合の作例(↓)
黒髪のモノクロ写真は、黒髪の部分がアクセントになる(!)ので、割と簡単なのですが、金髪(ブロンド)のモノクロ写真ってムズカシイのです。実は。。。(汗
ところで、ドールの場合は、ウィッグとドレスを着替えさせて調整できるのですが、フィギュアの場合は、そうはいきません。
フィギュアの場合は、背景が明るい時は、コスチュームが黒ぽいフィギュアを選定する(!)しかありません。。。(汗
パナソニック LUMIX F7 (初代ルミックス200万画素)
12AX7-1626シングル真空管アンプ
アルター けいおん!秋山澪 学園祭Ver.
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
12AX7-1626シングル真空管アンプ
アルター けいおん!秋山澪 学園祭Ver.
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
パナソニック LUMIX F7 (初代ルミックス200万画素)
グッドスマイルカンパニー ToLOVEる 金色の闇 & 19AQ5
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
明るい背景+金髪の組み合わせは、コントラストが付かない(!)ので、やっぱり難しいです。。。(汗
初音ミクの髪の色はモノクロでは濃いグレーなの良いです。(^O^)
グッドスマイルカンパニー ToLOVEる 金色の闇 & 19AQ5
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
明るい背景+金髪の組み合わせは、コントラストが付かない(!)ので、やっぱり難しいです。。。(汗
初音ミクの髪の色はモノクロでは濃いグレーなの良いです。(^O^)
パナソニック LUMIX F7 (初代ルミックス200万画素)
マックスファクトリー Figma 初音ミク & WE408A
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
ARIAの制服&アリア社長(!)は、真っ白なので、背景を暗くするしかないかもしれません。。。(汗
マックスファクトリー Figma 初音ミク & WE408A
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
ARIAの制服&アリア社長(!)は、真っ白なので、背景を暗くするしかないかもしれません。。。(汗
パナソニック LUMIX F7 (初代ルミックス200万画素)
ソリッドワークスコレクションDX ARIA アイちゃん&灯里
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
ソリッドワークスコレクションDX ARIA アイちゃん&灯里
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
ソリッドワークスコレクションDX ARIA アイちゃん&アリス&6AK5
フォトショップ ダブルトーン処理にて、温黒調へ変更
アイちゃん&アリスの写真は黒い部分がないので、画面内に真空管(!)を入れてみました。
真空管のゲッター(頭の部分)が黒いので。。。(汗
。。。。。
ふうー。
想像してたより、随分と長い記事になってしまいましたけど、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございます。
モノクロ写真制作のお役に立てたら幸いです。(^O^)
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