6922-5687~1万円真空管アンプ(2) ― 2011/03/28 00:12
5687/6922(6DJ8)の特性は、直線性が良くて、バイアス線が揃っているので、ロードラインが引きやすいです。
ネット上から、上記の真空管特性図をダウンロードして、
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/127/5/5687WA.pdf
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/030/e/E88CC.pdf
木村哲著 情熱の真空管アンプ 等の書籍を利用して、独学でロードラインを引いて真空管アンプを設計するための勉強に良いかと思います。
http://www.amazon.co.jp/dp/4534037406
ロードラインの引き方は、上記の本のP.57に書いてあります。
私も上記の本を購入して、いろいろ勉強させて頂きました。。。(汗
ネット上から、上記の真空管特性図をダウンロードして、
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/127/5/5687WA.pdf
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/030/e/E88CC.pdf
木村哲著 情熱の真空管アンプ 等の書籍を利用して、独学でロードラインを引いて真空管アンプを設計するための勉強に良いかと思います。
http://www.amazon.co.jp/dp/4534037406
ロードラインの引き方は、上記の本のP.57に書いてあります。
私も上記の本を購入して、いろいろ勉強させて頂きました。。。(汗
それでは、実際の設計ですけど。。。
初段6922(E88CC)の特性図は、ECC88を使用しています。
6922/E88CC/6DJ8/ECC88のどれでも良いと思います。
初段6922(E88CC)の特性図は、ECC88を使用しています。
6922/E88CC/6DJ8/ECC88のどれでも良いと思います。
初段6922の動作条件は、
プレート電圧 83V (対アース電圧85.5V)
プレート電流 2.5mA
バイアス -2.5V
カソード抵抗 1KΩ
負荷抵抗 27KΩ
デカップリング抵抗 15KΩ
B電圧 191.3V
プレート電圧 83V (対アース電圧85.5V)
プレート電流 2.5mA
バイアス -2.5V
カソード抵抗 1KΩ
負荷抵抗 27KΩ
デカップリング抵抗 15KΩ
B電圧 191.3V
という所でしょうか。
プレート電圧 178V (対アース電圧185.5V)
プレート電流 17.5mA
バイアス -7.5V
カソード抵抗 430Ω
負荷抵抗 7KΩ
B電圧 191.3V
上記の動作点で、回路図を作成しました。
上記の動作点で、回路図を作成しました。
上掲載の回路図は、青字が設計値で、赤字が実測値です。
初段の負荷抵抗は、春日KA-10SHヘッドフォンアンプを購入した時に付属で付いてきたけど使用しなかった東京光音RD 30KΩ1W が、手持ちであったので、それを使う事にしたので、初段の設計を変更しました。
負荷抵抗 27KΩ → 30KΩ
デカップリング抵抗 15KΩ → 12KΩ
他の部位に使用するパーツは、
カップリング → イエンツェンCrossCap 0.1μF
パスコン → エルナーピュアキャップ 50V 220μF /470μF
出力段カソード抵抗 → KOA SPR1C 430Ω
初段カソード抵抗 → デールRN60 1KΩ
グリッド抵抗 → タクマンREX1/4W 330KΩ
発振止/NFB抵抗 → CMF-55 3KΩ /750KΩ
みたいな感じです。
次回は、シャーシ加工/組立/ハンダ付け等を書きたいと思います。
(次回につづく)
6922-5687~1万円真空管アンプ(3) ― 2011/03/28 12:13
回路図ができたら、実際のレイアウトをCADで検討します。
トランス類、ソケット周り、ラグ板の配置が決定したら、
プリントアウトして実体配線の検討を行います。
トランス類、ソケット周り、ラグ板の配置が決定したら、
プリントアウトして実体配線の検討を行います。
うーん。うーん。と試行錯誤しながら、なるべく合理的な配線を考えます。
ちなみに、上掲載の写真は、6DJ8ミニアンプの時の写真です。
1万円アンプは、トランス/シャーシが変更になってますけど、
実体配線(部品のレイアウト)は、それほど変わっていません。
実体配線が決定したら、YM-200シャーシを加工して組立します。
ちなみに、上掲載の写真は、6DJ8ミニアンプの時の写真です。
1万円アンプは、トランス/シャーシが変更になってますけど、
実体配線(部品のレイアウト)は、それほど変わっていません。
実体配線が決定したら、YM-200シャーシを加工して組立します。
落とし込みサブシャーシ用の、MT9ソケット・アルミプレートの穴開けが、とても大変でした。。。(汗
1mm厚の円形アルミプレートに穴開けるんですけど、加工する工数を考えたら、市販品を買った方が安いかもしれません。
1mm厚の円形アルミプレートは、東急ハンズのマテリアル・コーナーで購入しました。
シャーシ外装の組立が終了したら、次はハンダ付けです。
シャーシ外装の組立が終了したら、次はハンダ付けです。
左側6922用ソケットに取り付けたラグ板に、主アースラインが通してあります。
このレイアウトはどこかで見たような。。。
実は、この6922-5687~1万円アンプを製作したのは去年の11月でした。その直後の12月初から、もうE81Lヘッドフォンアンプの試作に入っていたので、アンプの各部の配置がそっくりだったりします。。(汗
ていうか、この1万円アンプでさえコストが高い!!という訳で、
さらなるコストダウンを実施したのがE81Lヘッドフォンアンプである。
と言えるかもしれません。
E81Lヘッドフォンアンプは、実際に作ってみたらイイ音で、結果的に、
付加価値を付ける為に加工済/焼付塗装/鉄シャーシを採用した
ので大幅なコストアップになってしまいました。
世界的な原材料の値上げで部品代が高騰しているので、国産トランスと、加工済/焼付塗装/鉄シャーシを採用してしまったら、一万円台でキットはできません。。。(汗
けど、E81Lは高信頼管で造りがとても良いですから、安売りするのは実にもったいない球ですので、春日無線のアドバイスで、鉄シャーシにしたのは正解だったと、私は思います。
焼付塗装/鉄シャーシは、やっぱり格好良いです。(^O^)
カミングアウトは、このくらにして引き続きハンダ付けします。
ハンダ付けが終了しました。
コスト以前に、内部のハンダ付けが初心者にはツライかもしれません。
実際に、この内部配線見た方から、
『 ハンダ付け、キツそ~ 』 と、言われました。。。(大汗
ハンダ付け後は、各部の電圧値を計測して異常がないのを確認して、
エージングしながら音出しをします。
本格的な計測は、軽くエージングした後に実施します。
次回は、最終調整について書きたいと思います。
(次回につづく)
6922-5687~1万円真空管アンプ(4) ― 2011/03/28 20:45
過去3回に渡ってご紹介した6922-5687~1万円アンプですけど、
それでは、最後の記事を書きます。
軽くエージングした後、再度アンプの各部の電圧を測定したのですが、
BT-2V電源トランスの出力電圧が低いです。
AC180Vタップの出力電圧は、実測値171Vしか出ません。。。(汗それでは、最後の記事を書きます。
軽くエージングした後、再度アンプの各部の電圧を測定したのですが、
BT-2V電源トランスの出力電圧が低いです。
ブリッジ整流後の出力電圧は、本来、180V×1.25倍=225Vくらいですけど、実測217.7Vしか出ていません。
設計値よりも大分B電圧が低くなってしまっているので、電源の抵抗を調整して平滑部の電圧降下を少なくしてやる必要があります。
掲載写真の電源部、赤いシリコンチューブが被ってる線の所は、もともと270Ωが入っていました。
270Ω×0.0392A =10.6Vですので、
おおよそ、B電圧が、10Vアップした事になるでしょうか?
とりあえず、手直ししたので、各部の電圧を測定し直しました。
以前にアップした回路図は、この修正を行った後の回路図です。
再度、回路図を掲載します。
再度、回路図を掲載します。
掲載回路図の青字が設計値で、赤字が実測値です。
5687のプレート電流は、特性図から読みとった設計値17.5mAに対して、実測16.5mAなので、私が購入した球は、全体的にプレート電流が流れない方向にバラついているようです。
と言いますか、購入した球の実際の特性と代表特性のグラフが、
プレート電圧10V分くらい横にシフトしているような印象を受けました。
と言いますか、購入した球の実際の特性と代表特性のグラフが、
プレート電圧10V分くらい横にシフトしているような印象を受けました。
でも、今回作ったアンプは電源トランスの許容電流いっぱいいっぱいなので、プレート電流が流れない方がありがたいです。
回路全体の電流量は、39.2mAですので、
39.2mA×1.5倍=58.8mA
ブリッジ整流の許容電流に対して、もうギリギリですね。。(汗
プレート電流はいっぱいですが、ヒーター容量はタップリあります。
初段は、1Aまで。
出力段は、2AまでOKですので、いろんな球が挿せると思います。
出力段は、2AまでOKですので、いろんな球が挿せると思います。
以上で、6922-5687~1万円アンプのご紹介は終わりです。
本来なら、E81Lヘッドフォンアンプについて書けたら良いのですけど、
興味を引きそうな話題は、すべてサイトに書いてしまったので。。。(汗
真空管アンプ/真空管ヘッドフォンアンプを製作される方々のご参考になりましたら幸いです。
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