JJ ECC802S真空管 自作ハイブリッドヘッドフォンアンプ ~ちょろっと1626をソケットに挿して聴いてみた。2014/01/22 18:24

前回のブログ記事で、8Ω負荷ですとFETアイドリング電流の制限に引っかかってしまいますので波形の負側がクリップします。という事を書いたのですが。。。


8Ω負荷ですとFETアイドリング電流の制限に引っかかってしまいますので、最大出力は0.09Wというトコロです。
8Ω負荷ですとFETアイドリング電流の制限に引っかかってしまいますので波形の負側がクリップします。


上記のような事はFETについての書籍にちゃんと書いてあります。


鈴木雅臣著 定本 続 トランジスタ回路の設計 P.93 アイドリング電流の制約で波形の負側がクリップする。
鈴木雅臣著 定本 続 トランジスタ回路の設計 P.93 アイドリング電流の制約で波形の負側がクリップする。


ちなみに、波形の負側がクリップしない(!)為の対策も書いてあります。


鈴木雅臣著 定本 続 トランジスタ回路の設計 P.102 ソースフォロワ+定電流負荷
鈴木雅臣著 定本 続 トランジスタ回路の設計 P.102 ソースフォロワ+定電流負荷


ソース抵抗を定電流回路に置き換えれば波形の負側がクリップしなくなる(!)ので、この考え方によるハイブリッドヘッドフォンアンプが、韓国の始祖鳥(Sijosae)さんの MHHA (Multi-Hybrid Headphone Amp) なのではないかと推察します。

 
さて、ここまでが前フリなんですけど。。。


上記のとおり、定電流回路を採用すれば負側のクリップ問題は解消する?のですけど、そんな面倒な事をしなくともアイドリング電流を増やせば良い!ので、ちょろっと実験してみる事にしました。。。(汗


1626→12AU7 ピンアサイン変換アダプター
1626→12AU7 ピンアサイン変換アダプター


なお、1626のヒーター規格は、12.6V 250mA です。


5kΩポテンショメータを1.1kΩくらいにセットして、1626のバイアスを1.0~1.1Vくらいにします。
5kΩポテンショメータ(カソード抵抗)を1.1kΩくらいにセットして、1626のバイアスを1.0~1.1Vくらいにします。


その時の、1626のヒーター電圧は12.56Vでした。
その時の、1626のヒーター電圧は12.56Vでした。


RCA 1626 JJ ECC802S IRLI520N hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier)
RCA 1626 JJ ECC802S IRLI520N hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier)


左チャンネルに1626、右チャンネルにECC802Sを挿して、オッドアイ(Odd-eye)ならぬ“オッドチューブ (Odd-tube)”状態(!)なのですけど、なぜだか音楽がちゃんと聴けてしまう不思議。。。(汗    ( おい。。。(^_^; )


RCA 1626 JJ ECC802S IRLI520N hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier)
RCA 1626 JJ ECC802S IRLI520N hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier)
Good Smile Company PVC Figure Nendoroid Waiting in the Summer Kanna Tanigawa


まあ、上記の状態はあくまで実験用なので、今後データ取りして、1626真空管ハイブリッドヘッドフォンアンプを製作しようかな?と画策しております。



。。。。。(汗



それで、いまさらこんな事を言うのも大変恐縮なのですけど、試しに『 RC5B真空管ハイブリッドヘッドフォンアンプ 』をスピーカー出力で聴いてみたら、これまたフツーに聴けてしまった!ので、テツさんちょっと頭を抱えているのです。実は。。。(大汗


まさに、“ヤックデカルチャー”状態です。


TESLA RC5B IRLI520N hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier)
TESLA RC5B IRLI520N hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier)


アイドリング電流(=ヒーター電流)が、たったの80mAしかない(!)のに、よくまあスピーカーが鳴るモンですねー。


ていうか、普段、私が使ってるアンプ出力ってどんだけ小さいんだよっ!?って感じなのですけど。。。(汗



今現在も、このブログを書きながら、RC5Bハイブリッドアンプで『蟲師サウンドトラック 蟲音』を聴いているんですけど、アンプ出力って思っているほど必要ないんだなー。と痛感しています。

もっとも、スピーカー能率が93dB/Wありますし、マンションのリビングルームでそんなに大きな音量を出さないうえに、夕方~夜間は特に音量を絞ってスピーカーを鳴らします。夜中とかそれなりの音量で音楽を聴きたい時はもっぱらヘッドフォンを使用するので、個人的にアンプ出力を使わないという事情があります。


本日のブログ記事のテーマは、アイドリング電流を増やせば良いのでは?というテーマなんですけど、私のごく個人的なオーディオアンプの使用方法を鑑みれば、アイドリング電流を増やさなくてもスピーカー出力オッケーそうだよね。どうしょう。。。(汗 って感じです。



( なにそのちゃぶ台返し。。。(^_^; )





追伸

TESLA RC5B 真空管ハイブリッドヘッドフォンアンプの中身は、ちょろっと変更しています。


TESLA RC5B IRLI520N hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier) 内部の部品を、ちょろっと変更しています。
TESLA RC5B IRLI520N hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier) 内部の部品を、ちょろっと変更しています。