5755-6CH6-EZ80シングル真空管アンプ2012/12/09 15:32

まず最初に、現在製作中のアンプのシャーシ加工図を掲載したり。。。


YM-250シャーシ加工図 (MT9ピン・サブシャーシ版)
YM-250シャーシ加工図 (MT9ピン・サブシャーシ版) 


試作/実験用アンプですので、コストと入手性の良さでタカチのYM-250を採用しています。
あと、実験用ですので外観デザインはあまり考慮していません。

むしろ、電源トランスからの磁束の影響を受けないように、なるべく出力トランスを電源トランスから離すことを優先しています。

また、電原トランスと出力トランスの間の空間が余ってしまうので整流管を採用した。という事情があります。あと、250Vタップからだと出力電圧が高過ぎるので、B電圧を20Vくらい落とす為に整流管を使用するという理由もあります。。。(汗


整流管6X4をMT9ピン仕様にしたような球 EZ80
整流管6X4をMT9ピン仕様にしたような球 EZ80 


今回の真空管アンプは60mAクラスなので、整流管6X4をMT9ピン仕様にしたような球であるEZ80を採用しましたけど、(もちろん6X4でも可)
例えば、フェンダー Champ5F1 のギターアンプとかで12V6GTを使用する為にヒーター6.3Vシリーズの整流管を採用するのでしたら、EZ81(6CA4)の方が良いと個人的には思います。

ギターアンプの場合

5AR4(GZ34) → USオクタル-MT9変換プレート+EZ81(6CA4)

EZ81(6CA4)は、エレハモとかJJで現行品があります。




さて、本日の話題は、6CH6(CV4055)です。


BRIMAR 6CH6(CV4055)
BRIMAR 6CH6(CV4055)

ブライマーってフィリップス系列じゃないと思いますけど、フィリップス・ミニワットの中身はブライマーだったりするので、正直に申しまして、テツさんは、イギリス球ってよく判りません。。。(汗


PHILIPS Miniwatt 6CH6
PHILIPS Miniwatt 6CH6


回路図はこちら。


5755-6CH6-EZ80 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
5755-6CH6-EZ80 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図


6CH6(CV4055) 特性図 ( 6CH6 triode connection )
6CH6 triode connection

(↑ PDFファイル 26ページのアプリケーションノートですので重いです。)


初段は、レイセオン5755です。



RAYTHEON 5755 Triode
RAYTHEON 5755 Triode


RAYTHEON 5755 Triode
RAYTHEON 5755 Triode

5755 DATA SHEET
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/138/5/5755.pdf




なお、あらかじめ注意しておきますが、6CH6の三結時の入力容量は大きいです!

ですから、12AX75755のような内部抵抗の大きな球を初段にするとハイ落ちします。。。(汗


6CH6 三結時 入力容量
6CH6 三結時 入力容量

Cin (Cg-k) 8pF
Cg-p 6pF


ですから、[ 8+6×(16.8+1) ] = 114.8 pF

結局、6CH6三結時の入力容量は、115pF です。。。(大汗




という訳で、初段を12AT7にして出力インピーダンスを改善した回路図も掲載しておきます。。。(汗


12AT7-6CH6-EZ80 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図
12AT7-6CH6-EZ80 Single Ended Amplifier (Tube Headphone Amplifier) testing circuit 回路図

12AT7 ( ECC81 ) Triode
12AT7 ( ECC81 ) Triode

12AT7 ( ECC81 ) DATA SHEET
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/030/e/ECC81.pdf


12AT7 内部抵抗 rp=22kΩ 交流負荷 RL=38.7KΩ
出力インピーダンス 14kΩ

159000/14/114.8 = 98.9kHz

LPF周波数(高域側ポール周波数)は99KHzですので、およそ100KHz (-3dB) まで改善されます。


ハイ落ちを気にする人は、初段を内部抵抗の低い球にして対策すれば宜しいかと思います。



。。。。。



それで、テツさんはハイ落ちするのが判っているのに、なぜあえて内部抵抗の大きな5755にするかと申しますと。。。


ぶっちゃけ、ジャズを聴くからです。。。(滝汗


私自身なぜなのかまったく判らないのですけど、初段を6DJ8などのカスコード管等にしてジャズを聴くと、なぜだか妙にスッキリした音(!)になってしまって、ジャズっぽく聞こえなかったりします。

12AX7、6SL7、5755とか内部抵抗の大きな球を初段にすると、JAZZがジャズっぽく聴ける(!)という不思議。


あくまで私の個人的な印象です。すみません。。。(汗


ですから、私個人の妄想による実験アンプである。という事でひとつよろしくお願い申し上げます。


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )



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