球体関節人形の中に真空管を入れてみた(1)2012/07/29 23:05

引き続き、絶賛スランプ中のテツさんです。


ぜんぜんハンダ付けする気がしないので、この週末は、球体関節人形の中に真空管アンプを入れる事を検討していました。


真空管アンプの上にフィギュアを載せるようになった4~5年くらい前から、私のアンプを見た方から、『いっそのこと、フィギュアの中に真空管アンプを入れたら?』みたいな事を言われてたりします。。。(汗


例えば、真空管アンプの上にドールを載せた下掲載の写真なんかを見た人の中には、『ドールの中に真空管アンプを入れれば良いのでは?』
などと考えた人も多いのではないでしょうか???


6N2PEV-HY65 Single Ended Amplifier PARABOX P-chan 40cm doll
6N2PEV-HY65 Single Ended Amplifier PARABOX P-chan 40cm doll

PARABOXオリジナル・ドール Pちゃん
http://parabox.jp/paradoll/q-pchan.html


PVCフィギュアとか市販ドールの中に真空管入れると、真空管の熱でボディが溶けてしまうのでダメそうですけど、真空管の発熱対策として、石塑ねんどやイージースリップ(ビスク)で作った球体関節人形ならオッケーかもしれません。。。(汗

それでも、後述するように発熱の少ない真空管品種を選択する必要があるかもしれませんが。。。


まあ、それでいちおう球体関節人形の中に真空管アンプを入れる!と仮定した場合に、いったいどういう人形をイメージするでしょうか???
たぶん一般的には、攻殻機動隊』とか『銃夢』の義体みたいな?


うーん。


個人的な推測ですけど、おそらく日本国内に限定すれば、『球体関節人形+機械』のイメージの元ネタは、たぶん『 四谷シモン 機械仕掛けの少女 1979/1983 』ではないかと推察しています。


(C)四谷シモン 機械仕掛けの少女1 Shimon Yotsuya 『 Mechanical Girl 1 』1979/1983
(C)四谷シモン 機械仕掛けの少女1 Simon Yotsuya Mechanical Girl 1 1979/1983

写真は、『四谷シモン 人形作家』 (講談社現代新書) より引用。
http://www.amazon.co.jp/dp/4061496336


私のアンプを見た方から、『いっそのこと、フィギュアの中に真空管アンプを入れたら?』みたいな事を言われた時に、私自身がイメージしたのは、やはり『 四谷シモン 機械仕掛けの少女 1979/1983 』でした。おそらく、言った方もアタマの中に、このイメージがあったのかもしれません。。。(汗


普通は、やっぱりそうだと思います。


それで、『 四谷シモン 機械仕掛けの少女 1979/1983 』のような真空管アンプは面白そうだなー。と思っているのですけど、テツさんは、こういう人形を作りたいのかというと、実はちょっと悩んでたりします。

えーと。

うまく言葉で説明できないのですけど。。。

うーん。

体関節人形を作る立場から考えると、球体関節人形作りの醍醐味というか、いちばん面白いところは、ドール・ヘッドボディなんですよね。

ドール・ヘッドボディの造形が作家らしさを演出する(個性)というか。。。

えーと。

例えば、下掲載の(株)パジコ イージースリップ製 球体関節人形キットなんかの場合ですと、このキットを造形した原型師さまの個性が出てるのはヘッドとボディというか。。。

通常、手足の造形って、各人みんな同じようなモノ(?)で、あまり個性が出にくくて、その作家様が作った人形らしさっていうのはヘッドとボディの造形ではないかと、個人的に思っています。。。(汗


(株)パジコ イージースリップ製 球体関節人形キットP-5
(株)パジコ イージースリップ製 球体関節人形キットP-5 ヘッド

楽天市場 (株)パジコ 直営ショップ
ビスクドールイージースリップ製 球体関節人形キットP-5
22,100円 (税込) 送料込 <15%OFF>
http://item.rakuten.co.jp/heartylove/722002

(株)パジコ イージースリップ製 球体関節人形キットP-5
(株)パジコ イージースリップ製 球体関節人形キットP-5 ボディ


球体関節人形って、腹部球体とかで、幼女の下腹ポコン形状(!)を造形するトコが、いわゆるフェチポイントというかコダワリ部分な訳で、『 四谷シモン 機械仕掛けの少女 1979/1983 』のように、人形のボディのなかに、ゴチャっと真空管アンプを内蔵してしてしまうと、せっかくの球体関節人形作りの一番美味しい所が台無しになるというか。。。

えーと。

つまり、球体関節人形の中に真空管を入れたいのはやまやまなのですけど、そのせいで、球体関節人形作りの一番美味しい下腹ポコン形状(!)の造形が台無しになったら本末転倒じゃん!というジレンマに陥っている。
という説明で判って頂けるでしょうか???
そんな事で、ジレンマに陥って悩むのは私だけ(!)だと思いますけど。


まあ、つまりすごく悩み所な訳です。。。(汗   ( おい。。。(^_^; )


。。。。。


以上までが本日の記事の前フリです。 (前フリ長っ!?)


以下から、本題に入ります。


さて、球体関節人形の中に真空管を入れたいけど、体関節人形のヘッドとボディの造形ラインは壊したくない!(特に、下腹ポッコリ形状!)と、さんざん悩んでいろいろ考えたテツさんですけど。。。


結論を先に書きますと。。。

スカートとニーソの間の“絶対領域”部分に真空管を入れてみました。


Ball-jointed doll tube hybrid Headphone Amplifier“WE408A Henrietta”prototype
Ball-jointed doll tube hybrid Headphone Amplifier
“WE408A Henrietta”prototype


要するに、太股部分に真空管を入れてみた。  ( おい。。。(^_^; )

専門用語では、『 絶対領域真空管構造 』と表現するのでしょうか?


過去に製作した、WE408Aハイブリッドヘッドフォンアンプにおいて、

①電源トランスと出力トランスがなく、部品点数が少ない。
②WE408Aは、外形が小さい。
③WE408Aは、発熱が少ない。

というような特徴のアンプでしたので、WE408Aハイブリッドヘッドフォンアンプなら“絶対領域”部分に入るのでは?と、いまさらながら気が付きました。。。(汗


ぶっちゃけ、下掲載の ヘンリエッタ にいてんご の色鉛筆画を眺めていたら思いつきました。。。



WE408A hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier) & Toys Works Collection 2.5  GUNSLINGER GIRL Henrietta Pre-Painted PVC Trading Figure FotoSketcher Ver.2.10 COLOR PENCIL
WE408A hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier) & Toys Works Collection 2.5  GUNSLINGER GIRL Henrietta Pre-Painted PVC Trading Figure FotoSketcher Ver.2.10 COLOR PENCIL


実は具体的なキャラクターを手本にするとイメージが湧きやすいので、私が計画している球体関節人形の標準モデルは、“ヘンリエッタ”だったりします。。。(汗


標準モデル“ヘンリエッタ”は、全長46cmの設計で、ちょっと大きいですから、デフォルメして全長を小さく圧縮して、絶対領域部分に真空管をレイアウトしてみました。


Ball-jointed doll tube hybrid Headphone Amplifier“WE408A Henrietta”prototype
Ball-jointed doll tube hybrid Headphone Amplifier
“WE408A Henrietta”prototype


最近、日常 ねんどろいど 東雲なの に心を奪われているので、どうやらこの頃のテツさんの好みは、ねんどろいどみたいなちんまい感じのコロンとした可愛い造形のようです。

ですから、標準モデル体型をデフォルメして四頭身くらいにしてみました。

うーん。

もうちょっと小さくした方が、カワイイかも。。。(汗




もう少し細部を検討して、全体のバランスを調整した方が良いみたい。。。


とりあえず、あまりに記事が長くなるので、本日はこの辺で終わります。

すみません。。。(汗


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )



球体関節人形の中に真空管を入れてみた(2)2012/07/31 18:13

前回記事に引き続いて、球体関節人形の中に真空管アンプを入れる事を検討しています。


PARABOX Pちゃん 40cm の写真を、CADにテンプレート(下絵)として読み込んで、設計したモデルと大きさを比較します。


PARABOX P-chan 40cm doll & Ball-jointed doll tube hybrid Headphone Amplifier“WE408A Henrietta”prototype
PARABOX P-chan 40cm doll & Ball-jointed doll tube hybrid Headphone Amplifier“WE408A Henrietta”prototype


PARABOX Pちゃん 40cmと大きさ比較してみると、ドールヘッドが大きく、足が若干短いようです。

つまり、 “Pちゃん 40cmの足を、ほんのちょびっと短くした人形”というイメージでしょうか?


PARABOX P-chan 40cm doll & Ball-jointed doll tube hybrid Headphone Amplifier“WE408A Henrietta”prototype
PARABOX P-chan 40cm doll & Ball-jointed doll tube hybrid Headphone Amplifier“WE408A Henrietta”prototype


胴体(ボデイ)全長肩幅腰幅、etcあたりを、Pちゃん40cmと合わせておけば、Pちゃん40cm用衣装が流用できるハズ(?)です。


ドールヘッド寸法もPちゃんヘッドに合わせれば、ウィッグも共用できるので、ヘッド寸法をPちゃんヘッドに合わせようかな?と、つらつら考えているテツさんでありました。。。(汗


。。。。。


ところで、今回の球体関節人形は、“絶対領域”部分に真空管を配置する!という方針ですけど、胴体(ボデイ)部分に真空管を配置する事にまったく興味がないかというと、実はそんな事はありません。


(C)木城ゆきと 銃夢 battle angel alita
(C)木城ゆきと 銃夢 battle angel alita


銃夢 ( battle angel alita ) のイラストを見た時は、『 うおー、球体関節人形の中に真空管入れてぇーっ! 』と、思いました、実は。。。(汗


集英社版 愛蔵版1巻でこのイラストを見たハズなので、その当時すでに、そんな妄想をしてたという事でしょうか。。。  ( おい。。。(^_^; )



そんで、球体関節人形の中に真空管を入れる為に低発熱の真空管(!)まで、しっかり購入していたりします。


JAN JRC-6AK6
JRC-6AK6


6AK6は、ヒーター6.3V 0.15A の低発熱球の代表選手です。

音質的には、JRC球ブラックプレートがベストなのですけど、球体関節人形の中に入れるには、ニッケル・プレート球が格好良いかもしれません。

ニッケル・プレート球は音質的には落ちるのですけど、クロームメッキ調でもの凄くメカっぽい(!)ですから、美術的な見栄えを重視して、機械っぽいメカニカルなデザインを優先するなら断然ニッケルプレートです!

6AK6のニッケルプレートって珍しい(?)んですけど、店舗移転前のクラコンで、美術的なデザインならやっぱこっち(ニッケル)だよなーとか妄想して買い漁りました。すみません。。。(汗
 

RCA nickel plate 6AK6
RCA nickel plate 6AK6 


ちなみに、ニッケルプレート&低発熱なら、1U43S4電池管があるじゃないか!という声が聞こえてきそうですが、あえて6AK6にしたのは、私の個人的なコダワリです。すみません。。。(汗


1U43S4電池管を使用した秋葉原アポロ電子のキットを、実は持ってたりします。

ニッケル・プレート球は、機械っぽいメカニカルなデザインで格好いいから、球体関節人形にベストマッチするかも!?とか、過去の自分は妄想して、アポロ電子に速攻で行ってキット買ってきた!という前科があります。実は。

誰だって、そーいう残念な時期はあるのです! 

今も、しっかり残念ですけどっ!!   ( おい。。。(^_^; )



秋葉原アポロ電子 1U4/3S4アンプキット
http://homepage2.nifty.com/apollo/apl-amp_kt1.htm


そんな訳で、随分前にキット購入しましたけど、現在ダンボール箱の一番底にあるハズ(!)なので、発掘には大変な困難が予想されますけど、もしかしたら後日に当プログで紹介するかもしれません。。。(汗


。。。。。


えーと。


何の話でしたけ???


あ。そうそう。6AK6でした。。。(汗


とりあえず、6AK6を使用した場合のレイアウト図をCADで描いてみました。。。


Ball-jointed doll tube hybrid Headphone Amplifier“6N2P-6AK6 Henrietta”prototype
Ball-jointed doll tube hybrid Headphone Amplifier
“6N2P-6AK6 Henrietta”prototype


“絶対領域”部分に6AK6を配置して、腹部球体部分に双三極管である6N2P-EVを一本配置してみました。

なお、6N2P-6AK6アンプの場合は、電源トランスと出力トランスが必要になりますので、アンプ回路規模はそれなりに大きくなります。


まあ、最初に作るなら、部品点数の少ないWE408Aアンプが、やっぱり良いかなー。などと、つらつら考えているテツさんでありました。


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )