WE408Aハイブリッドヘッドフォンアンプ(10) ― 2012/07/01 23:24
WE408Aハイブリット真空管ヘッドフォンアンプの組立&ハンダ付けを、簡単にご紹介致します。
WE408A hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier)
回路図は、こちらを参照下さい。
回路図は、こちらを参照下さい。
なお、オリジナルの Pete Millett さんのHPは、こちらです。
19J6ハイブリッド・ヘッドフォンアンプ オリジナルHP
Pete Millett The "Starving Student" hybrid headphone amplifier
http://www.pmillett.com/starving.htm
また、私のように『英語が読めない!』という方は、ラジオ技術2012年6月号に、中村吉光氏の翻訳記事が掲載されております。
私もこの記事を読んで、 Millett氏のアンプの存在を知りました。。。(汗
ラジオ技術 2012年6月号
http://www.amazon.co.jp/dp/B007X582M8
さて、WE408Aアンプに使用したシャーシは、タカチの MXA3-11-11S です。
ラジオ技術 2012年6月号
http://www.amazon.co.jp/dp/B007X582M8
さて、WE408Aアンプに使用したシャーシは、タカチの MXA3-11-11S です。
デザインの良さに惹かれて今回初めてこのシャーシを使用したのですけど、デザインとコストダウンを両立させている良いシャーシだと思います。上下カバー部材を共通化(!)して、互い違いに組み合わせます。
最初に、これ見た時に、『 ほぉ~。なるほど~。スゴイ!! 』と、えらく感心しました。
ただし、上下のカバーをスライドさせて組み立てるので、内部にデッドスペースができてしまうので注意が必要です。
内寸いっぱいに部品を配置すると、カバーが組立できません。。。(汗
それさえ、あらかじめ注意しさえすれば良いので、安価でデザインの良いシャーシだと、私個人は思います。(^O^)
WE408Aアンプでは、いちおうシャーシの右側をデッドスペースにしています。
シャーシ加工図を公開致しますのでポンチ打ちの参考にして構いませんが、上記の通り、シャーシに方向性がありますので注意して下さい。
上カバーをスライドさせる空間が右側です!
WE408Aアンプでは、いちおうシャーシの右側をデッドスペースにしています。
シャーシ加工図を公開致しますのでポンチ打ちの参考にして構いませんが、上記の通り、シャーシに方向性がありますので注意して下さい。
上カバーをスライドさせる空間が右側です!
タカチ MXA3-11-11 シャーシ加工 CAD図面
そんな訳で、シャーシの方向を間違えないように、何度も確認しながら、CAD図をシャーシに貼り付けて、キリ穴加工の為のポンチ打ちをします。
そんな訳で、シャーシの方向を間違えないように、何度も確認しながら、CAD図をシャーシに貼り付けて、キリ穴加工の為のポンチ打ちをします。
CAD図面を貼り付けて、ポンチ打ち
ポンチ打ちで穴位置を確定したら、キリ穴加工します。
ポンチ打ちで穴位置を確定したら、キリ穴加工します。
穴加工が終了して、シャーシが完成
シャーシ加工が完了したら、ボリュームに予備配線して、組立の準備をします。
シャーシ加工が完了したら、ボリュームに予備配線して、組立の準備をします。
ボリュームの予備配線
各種パーツを、加工したシャーシに組み付けていきます。
ちなみに、電源スイッチが後ろにあるのは、ブレッドボードで予備実験する為だったり。。。。(汗
つまり、後ろのパネルユニットを、そのままブレッドボードの電源スイッチとして流用してしまう訳です。
各種パーツを、加工したシャーシに組み付けていきます。
ちなみに、電源スイッチが後ろにあるのは、ブレッドボードで予備実験する為だったり。。。。(汗
つまり、後ろのパネルユニットを、そのままブレッドボードの電源スイッチとして流用してしまう訳です。
パーツをシャーシに組み付けます。
実は、WE408Aソケット部ジェラコン・スペーサーを25mmで組み立てたのですが、この段階で確認したら、カバーとMT7ソケットが干渉して、カバーが取り付けできない事が判明しました。。。(汗
ジェラコン・スペーサーを切り詰めるか、20mmスペーサーを新たに購入するか、数日間悩んでいました。
結局、新たに購入するのが面倒で、25mm→23.5mmにスペーサーを切り詰めました。
ジェラコン・スペーサーを切り詰めるのって、意外に大変だった。。。(汗
それで、次はFETを取り付けます。
実は、WE408Aソケット部ジェラコン・スペーサーを25mmで組み立てたのですが、この段階で確認したら、カバーとMT7ソケットが干渉して、カバーが取り付けできない事が判明しました。。。(汗
ジェラコン・スペーサーを切り詰めるか、20mmスペーサーを新たに購入するか、数日間悩んでいました。
結局、新たに購入するのが面倒で、25mm→23.5mmにスペーサーを切り詰めました。
ジェラコン・スペーサーを切り詰めるのって、意外に大変だった。。。(汗
それで、次はFETを取り付けます。
松下2SK762A FETと6Pラグ板の取り付け
FETのドレイン損失は1.35Wくらいでしたので、MOS-FETはシャーシに直付けしました。。。(汗
たしか、TO-220パッケージの放熱器なしの場合は2W弱だったと思うので、空気接合でも良いのかも???。。。(汗
私自身はあまり経験がないので、いちおうアルミシャーシを放熱器の代用にしてしまいました。すみません。。。(汗
それで、FETを取り付けたら、固定バイアス周辺の抵抗類を6Pラグ板にハンダ付けしていきます。
FETのドレイン損失は1.35Wくらいでしたので、MOS-FETはシャーシに直付けしました。。。(汗
たしか、TO-220パッケージの放熱器なしの場合は2W弱だったと思うので、空気接合でも良いのかも???。。。(汗
私自身はあまり経験がないので、いちおうアルミシャーシを放熱器の代用にしてしまいました。すみません。。。(汗
それで、FETを取り付けたら、固定バイアス周辺の抵抗類を6Pラグ板にハンダ付けしていきます。
FET固定バイアス周辺の抵抗をハンダ付け
FET周辺をハンダ付けしたら、今度は電源周りをハンダ付けします。
電解コンデンサーのマイナス端子から、ヘッドフォン・ジャックのコモン(アース)端子まで、アース母線を張ります。
FET周辺をハンダ付けしたら、今度は電源周りをハンダ付けします。
電解コンデンサーのマイナス端子から、ヘッドフォン・ジャックのコモン(アース)端子まで、アース母線を張ります。
電源部電解コンデンサーのハンダ付け
WE408A負荷抵抗SPR1C 27KΩ1W と、三結時寄生発振防止100Ω抵抗をハンダ付けしていきます。
WE408A負荷抵抗SPR1C 27KΩ1W と、三結時寄生発振防止100Ω抵抗をハンダ付けしていきます。
負荷抵抗27KΩ1Wと、100Ω抵抗のハンダ付け
。。。。。(汗
ここら辺りまでが、ハンダ付けの序の口みたいな雰囲気で、実は、これからが、回路の主要部分のハンダ付けになります。
この時点ですでに、シャーシが小さくて、想定していた幾つかのパーツが取り付けできないのが判明していたので、もしかしたらの予備パーツに変更しました。
以前にも書きましたけど、この後、ハンダ付けしていくパーツのご紹介。
。。。。。(汗
ここら辺りまでが、ハンダ付けの序の口みたいな雰囲気で、実は、これからが、回路の主要部分のハンダ付けになります。
この時点ですでに、シャーシが小さくて、想定していた幾つかのパーツが取り付けできないのが判明していたので、もしかしたらの予備パーツに変更しました。
以前にも書きましたけど、この後、ハンダ付けしていくパーツのご紹介。
Russian Military PIO CAPACITOR K42y-2 WELWYN ENGLAND wirewound resistor ELNA RFO PURECAP
アイドリング電流が少なくなった分、ヘッドフォン32Ωの低インピーダンスをドライブするのがキツイので、シリーズ負荷抵抗を追加して、負荷のインピーダンスを大きくします。
追加する抵抗は、個人的な趣味(!)で、WELWYN巻線です。
ヘッドフォンジャックへの配線は、左右交差(クロス)させています。
こうしないと、左右チャンネルが逆に接続されてしまうので注意!
シャーシ表側からハンダ付けする場合は、裏側からハンダ付けする場合と、コネクタ方向が逆になります。
アイドリング電流が少なくなった分、ヘッドフォン32Ωの低インピーダンスをドライブするのがキツイので、シリーズ負荷抵抗を追加して、負荷のインピーダンスを大きくします。
追加する抵抗は、個人的な趣味(!)で、WELWYN巻線です。
ヘッドフォンジャックへの配線は、左右交差(クロス)させています。
こうしないと、左右チャンネルが逆に接続されてしまうので注意!
シャーシ表側からハンダ付けする場合は、裏側からハンダ付けする場合と、コネクタ方向が逆になります。
シリーズ負荷抵抗を追加して、負荷のインピーダンスを大きくします。
アウトプットカップリングと、PG帰還抵抗をハンダ付けします。
アウトプットカップリングと、PG帰還抵抗をハンダ付けします。
アウトプットカップリングと、PG帰還抵抗
このWE408Aアンプは、アウトプットからPG帰還を掛けてますけど、こういう回路が成立するのは、FETのソースフォロワは、利得=1倍で同位相出力で、真空管のプレートに発生する波形とおおよそ同一波形(!)だからです。
アウトプットとPG帰還(グリッド入力)周りをハンダ付けしたら、カップリングコンデンサーをハンダ付けします。
これまた個人的な趣味で恐縮ですが、私個人は、ロシア製のオイルコンが好きです。(^O^)
このWE408Aアンプは、アウトプットからPG帰還を掛けてますけど、こういう回路が成立するのは、FETのソースフォロワは、利得=1倍で同位相出力で、真空管のプレートに発生する波形とおおよそ同一波形(!)だからです。
アウトプットとPG帰還(グリッド入力)周りをハンダ付けしたら、カップリングコンデンサーをハンダ付けします。
これまた個人的な趣味で恐縮ですが、私個人は、ロシア製のオイルコンが好きです。(^O^)
個人的な趣味(!)のオイルペーパーコンデンサーをハンダ付けします。
ボリュームからのシールド線を、RCAコネクターにハンダ付けします。
ボリュームからのシールド線を、RCAコネクターにハンダ付けします。
ボリュームからのシールド線をハンダ付け
最後に、ボリュームから、WE408Aグリッドへハンダ付けして完成です。
最後に、ボリュームから、WE408Aグリッドへハンダ付けして完成です。
WE408Aハイブリッドヘッドフォンアンプのハンダ付けが終了しました!
なんかもう、ハンダ付けがメチャクチャ大変だったので、魔法使いの夜 オリジナルサウンドトラック を聴くと苦労が報われたような気が。。。
魔法使いの夜 WITCH ON THE HOLY NIGHT Original Soundtrack & WE408A hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier)
メインテーマ/冬とか聴くと、かな~り癒されます。。。(^O^)
いやホント、苦労した甲斐があった!。。。みたいな?
2012.7.2 23:22 追記
上掲載のWE408Aハイブリット真空管ヘッドフォンアンプの写真を水彩画にすると、こんな(↓)感じになります。
いやホント、苦労した甲斐があった!。。。みたいな?
2012.7.2 23:22 追記
上掲載のWE408Aハイブリット真空管ヘッドフォンアンプの写真を水彩画にすると、こんな(↓)感じになります。
WE408A hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier) FotoSketcher Ver.2.10 WATER PAINTING
魔法使いの夜 WITCH ON THE HOLY NIGHT Original Soundtrack & WE408A hybrid Headphone Amplifier (Tube Headphone Amplifier) FotoSketcher Ver.2.10 WATER PAINTING
うん。
最近、色鉛筆画がお気に入りなんですけど、水彩画も良いかも。。。(^O^)
うん。
最近、色鉛筆画がお気に入りなんですけど、水彩画も良いかも。。。(^O^)
コメント
_ porco ― 2014/03/11 17:53
_ テツ ― 2014/03/13 00:03
porco さま
追試のご報告、ありがとうございます。(^O^)
作ったアンプが、ちゃんと動作して良かったです。
実際に製作して音を聴いたporco様ならお解りと思いますが、球+FETソースフォロワはかな~り良い音なので、最近ちょっとハマっております。
ACアダプター供電なのに、なかなか侮れない音がします。ピュアオーディオ用として十分実用になるクオリティかと。
また追試の機会がありましたら、その時もご連絡くださると嬉しいです。
追試のご報告、ありがとうございます。(^O^)
作ったアンプが、ちゃんと動作して良かったです。
実際に製作して音を聴いたporco様ならお解りと思いますが、球+FETソースフォロワはかな~り良い音なので、最近ちょっとハマっております。
ACアダプター供電なのに、なかなか侮れない音がします。ピュアオーディオ用として十分実用になるクオリティかと。
また追試の機会がありましたら、その時もご連絡くださると嬉しいです。
_ porco ― 2014/03/25 14:23
レスに感謝します。
出典記事も読んだのですがそもそも理論に疎く、ヘンなとこにヒーター回路があるな、くらいにしか感じませんでした(>_<)
良質な音が比較的シンプルに拝めましたので、願わくば、この音質のまま携帯型に♪なんて思ったりもしてしまいます(汗)
noriさんのAxelも日々良好なんですが、やはり自作品で味わう満足感は別物ですよね。いつかそんな記事も期待してます(^_^)ノ
出典記事も読んだのですがそもそも理論に疎く、ヘンなとこにヒーター回路があるな、くらいにしか感じませんでした(>_<)
良質な音が比較的シンプルに拝めましたので、願わくば、この音質のまま携帯型に♪なんて思ったりもしてしまいます(汗)
noriさんのAxelも日々良好なんですが、やはり自作品で味わう満足感は別物ですよね。いつかそんな記事も期待してます(^_^)ノ
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興味深い記事ばかりの中、この機種に特に関心をもち先日追試させてもらいました。
思いがけず?(失礼)大変よいものが出来ましたので、御礼方々コメントさせて頂いてます。
回路定数はそのままケースも同じにしたので、記事どおりハンダに苦労しました(^_^;)
普段は球amp-SPがメインですが、HPも侮れないな、と気付かされた機会でした。
また追試の際はご報告させて頂ければと思います。ありがとうございました。