秋月24V・ACアダプターで真空管ハイブリッドヘッドフォンアンプの実験をしてみた。2013/12/23 18:45

TESLA RC5B ハイブリッドヘッドフォンアンプを実際に聴いてみて、24V・ACアダプターでも真空管ヘッドフォンアンプができちゃうんだなー。と実感したので、もうちょっと実験をしてみる事にしました。


とりあえず、候補になる球は、12.6V 150mAシリーズの球です。


12V 150mA 真空管 RCA JAN-CRC 12A6 (メタル管タイプ) (VT-134)
12.6V 150mA 真空管 RCA JAN-CRC 12A6 (メタル管タイプ) (VT-134)


12A6メタル管は、過去ブログに書いてあるとおり、第二世界大戦中の航空機用通信機“AN/ARC-5”で使用されていた球です。


グラマンF6Fヘルキャットに1626と12A6が使用されている件
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/2012/11/23/6641165


軍箱にウエスタンエレクトリックと書いてありますけど、中身はRCA製です。

12A6GT(ガラス製オクタル管)は、フツーに広帯域でHi-Fiな音がしますけど、12A6メタル管は中域音が厚いワイルドな音がするので、ヘッドフォンアンプというより、むしろギターアンプ向けの球のような気がします。

個人的な感想ですけど、中音が厚い個性的な音がするので、ギターアンプでは唯一無二の球かもしれません。


とはいえ、ヘッドフォンアンプの場合は広帯域な普通の球でないとマズイので、他の球も測定してみる事にしました。


12V 150mA 真空管 RCA JAN-CRC 12SJ7 (メタル管タイプ) (VT-162)
12.6V 150mA 真空管 RCA JAN-CRC 12SJ7 (メタル管タイプ) (VT-162)

第二世界大戦中の航空機電波高度計“AN/APN-1”で使用されていたようです。
第二世界大戦中の航空機電波高度計AN/APN-1”で使用されていたようです。

Aircraft Radio Altimeter 航空機電波高度計(自機から鉛直下方に電波を発射して地上からの反射波を測定し、高度の直接測定を行う。)

上記の高度計を使用していた機体は、下記のとおり。

AN/APN-1 Radio Altimeter (improved AN/ARN-1); used in
P-61, C-119, B-32, C-121, H-19, P-5, AF-2W, AD-5, F2H-2/2N/2P, F3D, F6F-5N, F9F, XF10F-1, P2V-4, PB4Y-2, PBM-5S, PBY-6A, R5C-1, R5D-2, R6D-1, SB2C-5, TBM-3S

12SJ7も、グラマンF6Fヘルキャット後期型に搭載していたみたいですねー。


そんな訳で、上記の球に実際に24Vの電圧を掛けてみて、プレート電流を測定してみました。


12A6 三結(Triode Connected) プレート電流、バイアス、ヒーター電圧の測定
12A6 三結(Triode Connected) プレート電流、バイアス、ヒーター電圧の測定

12SJ7 三結(Triode Connected) プレート電流、バイアス、ヒーター電圧の測定
12SJ7 三結(Triode Connected) プレート電流、バイアス、ヒーター電圧の測定


うーむ。

プレート電流は、12A6三結が0.7mAで、12SJ7三結は0.3mAくらいです。

12A6は出力管で内部抵抗が低いので、プレート電流が多く流れるようです。


いっぽう、TESLA RC5B は、0.5mAくらいでしたので、プレート電流0.3mAくらいでも、ハイブリッドヘッドフォンアンプが製作できるかな?




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