ハイブリッド・ヘッドフォンアンプのアイデアが素晴らしい2012/05/14 17:45

個人的に、真空管1626が好きなので、ラジオ技術6月号をアマゾンで購入しました。

ラジオ技術 2012年6月号

ラジオ技術 2012年6月号
http://www.amazon.co.jp/dp/B007X582M8

今月のラジオ技術には、長島氏設計の6AQ7-1626シングルが掲載されています。


長島氏設計 6AQ7-1626シングル
長島氏設計の6AQ7-1626シングル

春日無線の限定版EL32キットと同じシャーシを採用した1626シングル真空管アンプです。


オリジナル管球式パワー・アンプ用シャーシ  280型
http://www.e-kasuga.net/goods.asp?id=1114


私個人的に1626が好きなのでいろいろアンプを製作しましたけど、1626はバイアスが深いので、初段とNFBに大変悩みます。。。(汗

ですから、今回の長島氏の作例を大いに参考させて頂こうかと思い、今月のラジオ技術を購入した訳です。。。(汗


それで、ふむふむ、なるほどー。と、ラジオ技術を読みふけっていたのですけど、フト、目次を見たら、ハイブリッド・ヘッドフォンアンプの記事があるのを発見しました。

それで、なにげに記事を読んでみたら。。。

ガーン。

すげー。

19J6ハイブリッド・ヘッドフォンアンプのアイデアが素晴らしい!!


19J6ハイブリッド・ヘッドフォンアンプのアイデアが素晴らしい!!
19J6ハイブリッド・ヘッドフォンアンプ

真空管のヒーターを、FETソース・フォロワの負荷抵抗にするアイデアが凄い!!

まさに、目からウロコ状態っ!!!


いやはや、ビックリ!

世の中には、とてつもないアイデアを考えつく人がいるもんだと、たいへん感心しました。(^O^)


けど。。。


実際に、このアンプを製作するかは、ビミョー。
だって、たぶん音的には、FETハイブリッドμフォロワと同じだと思う。
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/cat/mu-follower/

初段が真空管で出力がFETソースフォロワなら、そりゃあ音は同じだなと。

しかも、FETハイブリッドμフォロワ・ヘッドフォンアンプは、フィリップスSQを使用しているので、そんじょそこらのハイブリッド・ヘッドフォンアンプには負けないと思う。

まあ、フィリップスSQ/PQ球を使用するのは、反則ワザ(!)という説もありますが。。。(大汗


実を言いますと。。。

私自身、ハイブリットμフォロワ・ヘッドフォンアンプを製作した経験から感想を述べさせて頂くと、出力部分を、FETソース・フォロワにすると、もの凄くセンシティブな感じになっちゃって、前段の真空管の雑音が、かなりよく聞こえちゃうんですよね。。。(汗


一般的な球を無作為に投入すると、ヒーターが暖まるまで、チンチン、カンカン、マイクロフォニック・ノイズの嵐ですし、ヒーターが暖まってからは、ガリガリ、ザッザッとかその球固有の雑音が聞こえたりします。。。(汗

つまり、フィリップスSQ/PQ球を使用するのは、伊達や酔狂で採用した訳でなくて、それくらいの高クオリティ球にしないと、ヘッドフォンアンプとしての性能が出ない(!)という悲しい事情が、実はあったりします。

出力トランス方式では雑音なくてまったく問題ない球が、FETソース・フォロワにすると、なぜだか雑音がよく聞こえてしまう(!)という悲しい現実。。。(涙

いやまあ、あくまで私個人の経験なんですけど。。。


。。。。。


最近は、中国製の安価なハイブリッド・ヘッドフォンアンプが、たくさん発売されていますけど、マイクロフォニックノイズが出まくりで、真空管アンプを設計する人間からすれば、『 なんでこんなに雑音出るアンプが製品化されてるんだろ??? 』と、不思議に思うくらいのレベルの製品もあるんじゃないかな???と、個人的に邪推してたりします。


ですから、19J6ハイブリッド・ヘッドフォンアンプの真空管のヒーターを、FETソース・フォロワの負荷抵抗にするアイデアが凄いんですけど、19J6のヒーター規格(ヒーター電圧=19V)を利用してアンプを設計しているので、もしマイクロフォニック・ノイズが出たら、簡単に他品種の球に交換!という訳にいかないので、雑音出たらどうするだろ???と、フト、思ったテツさんでありました。

余計なお世話なんですけど、ハイブリットμフォロワHPAで、かなり泣かされたので、ちょっと心配になりました。。。(汗


( なんじゃそりゃ。。。(^_^; )