卵かけご飯のような、超・簡単な真空管アンプ2012/05/12 21:20

私の個人的な感想なのですが。。。

『MJ無線と実験』とか『ラジオ技術』などに掲載されている真空管アンプの製作記事って、例えるなら料理教室で教えるメニューみたいなモノかと思います。

子牛のプロヴァンス風ソテーとか???

料理教室は受講料を払うのでそれなりに凝った料理を教えて貰うのと同じように、『MJ無線と実験』とか『ラジオ技術』に掲載されている真空管アンプの製作記事も、雑誌に掲載される記事なので、やっぱりそれなりに凝った回路になっています。。。(汗


けど、ごく普通の日常生活において、料理教室で教えるメニューを毎日食べているのかと言えば、たぶん違うと思う。(と信じたい。。。)

同じように、ごく普通の日常生活において、マンションの部屋で音楽を聴くのに、『MJ無線と実験』とか『ラジオ技術』に掲載されているようなEL34プッシュプルとか300Bシングル真空管アンプを使用しているのかと言えば、たぶん違うと思う。(と信じたい!)

マンションですと近所迷惑になるので、そんな大きな音量で聴けないですし夜間はヘッドフォンで音楽を聴くので、出力は0.6Wあれば十分???

いやまあ、人それぞれ居住環境が異なるので、一概には言えないので、あくまで私個人の感想ですけど。。。(汗


まあそんな感じで、

卵かけご飯、超うめぇぇぇぇw
フキ味噌で、ご飯三杯イケるっ!

あたりが、私個人の庶民感覚ですので、卵かけご飯のような超・簡単な単段6BQ7パラレル出力0.15Wシングル真空管アンプを作ろうと思います。(ていうか、もう既に作った。。。)



ところで、手元にある料理本をチラリと見てみたら。。。



基本の和食 (オレンジページブックス―とりあえずこの料理さえ作れれば)
基本の和食 (オレンジページブックス―とりあえずこの料理さえ作れれば)
http://www.amazon.co.jp/dp/4873030900

基本の和食 ゆで卵と目玉焼き


ゆで卵と目玉焼きは料理本に掲載されてますけど、さすがに卵かけご飯は掲載されていませんでした。。。(汗

ですから、卵かけご飯は、もはや料理ですらない!らしい。。。

ていうか、ゆで卵と目玉焼きが載ってるのにビックリですが。。。(汗


。。。。。


そんな訳で、EL34プッシュプルとか300Bシングルを使用している方からすれば、卵かけご飯のような超・簡単な単段6BQ7パラレル出力0.15Wシングル真空管アンプは、もはや真空管アンプですらない!のかもしれません。。。(汗


けど、皆さまご承知のとおり、私は真空管アンプの上にフィギュアを載せてしまうくらい、とても残念な真空管アンプ製作者(!)です。


(C)荒川弘 『銀の匙』 3巻
(C) 荒川弘  銀の匙 Silver Spoon 3巻


たぶん真空管アンプビルダーの方々からまったく期待されていない(!)と思うので(おい)、おかげで周りからのプレッシャーがなくて、かえって気軽に作品をブログに発表できます。
。。(汗

 ( それでいいのか、おい。。。(^_^; )



この連休中は、E81L三結→6BQ7パラレル変換アダプターを製作して、E81Lヘッドフォンアンプ・スピーカー出力バージョンに挿して、単段6BQ7パラレル出力0.15Wシングル真空管アンプとして音楽を聴いていました。スピーカーの能率が93dBですと、0.15Wでも充分な音量が出ます。


E81L三結→6BQ7パラレル変換アダプター
E81L三結→6BQ7パラレル変換アダプター

E81Lヘッドフォンアンプ改造、単段6BQ7パラレル出力0.15Wシングル
E81L三結→6BQ7パラレルに変更した出力0.15Wシングルアンプ


ちなみに、E81L三結とか6BQ7パラレルじゃないとダメかと問われれば、実はそんな事はありません。


E81Lヘッドフォンアンプを開発する時に、電源電圧を切り替えできる試作機(試作弐号機)を制作して、いろいろな球を比較試聴したのですけど、別に他の球でも普通に音楽を聴けました。。。(汗


電源電圧を切り替えできる試作機(試作弐号機)
電源電圧を切り替えできる試作機(試作弐号機)

入力カップリングと、NFBが付いた実験機でした。
MT7パラレル、入力カップリング、NFB等が付いたE81L実験機


E81Lヘッドフォンアンプ試作弐号機/6CH6(CV4055)バージョン
E81Lヘッドフォンアンプ試作弐号機/6CH6(CV4055)三結バージョン

6CH6(CV4055)三結は、出力たったの0.06W(!)でしたけど、ちゃんとスピーカーから音が出ます!

ただし、スピーカーユニットは、91dB以上の高能率のモノで、できれば、93~96dBくらいなら申し分ないと思います。。。(汗


E81Lヘッドフォンアンプ試作弐号機/E90CCパラレル・バージョン
E81Lヘッドフォンアンプ試作弐号機/E90CCパラレル・バージョン

E90CCパラレルは、出力0.10W(!)です。


E81Lヘッドフォンアンプ試作弐号機/E92CCパラレル・バージョン
E81Lヘッドフォンアンプ試作弐号機/E92CCパラレル・バージョン

E92CCパラレルは、出力0.18W(!)です!



E81Lヘッドフォンアンプを開発する時は、そんな感じで、いろいろな球を比較試聴したのですけど、結局のところ、E81L三結が総合的に良いと言う事でE81Lを採用した次第です。


E81Lヘッドフォンアンプ試作弐号機/E81Lバージョン
E81Lヘッドフォンアンプ試作弐号機/E81Lバージョン
E81L三結は、出力0.12Wです!


結果的に、E81Lが春日無線からヘッドフォンアンプ・キットとして発売された訳ですけど、上掲載のとおり他の球でもぜんぜんオッケーです。


とりあえず、6BQ7が一番入手性の良さそうな球ですので、今回は、6BQ7パラレル単段シングルアンプを製作しました。


次回からは、E81Lヘッドフォンアンプをベースにした、単段6BQ7パラレル出力0.15Wシングル真空管アンプを掲載していきたいと考えています。



ちなみに、私個人が製作して音質確認した球は、

フィリップスE81L三結  (出力0.12W)
ブライマー6CH6(CV4055)三結  (出力0.06W)
フィリップスE90CCパラレル  (出力0.10W)
テレフンケンE92CCパラレル  (出力0.18W)
GEカナダ6BQ7パラレル  (出力0.15W)
日立6R-HH2パラレル  (出力0.175W)
ロシア6N3P-Eパラレル  (出力0.13W)


次回から、ブログで詳しい設計過程を説明するのは、E81L6BQ7だけですけど、それ以外の球は特性図(ロードライン)と回路図だけ公開する予定です。


ご期待下さい。(^O^)

(次回につづく)