6N3PE-6P15PEVシングル真空管アンプ(2)2011/12/04 15:41

今回は、初段6N3P-Eのロードラインの設計です。


【初段】の設計

 初段設計の際は、以下の制約があります。

 a.デカップリング時定数は、段間の時定数よりも、充分大きいのが
   望ましい。

       NFB量が-6dB以下でしたら、とりあえず、
   デカップリング抵抗10KΩくらい、コンデンサ-が33~47μFなら
   時定数は、0.33~0.47で段間の時定数の10倍ほどになります
   ので、このあたりの常識的な数値なら問題ないのでは?。。。(汗

 b.負荷抵抗は、真空管の内部抵抗よりも大きくなければならない。
   
 c.バイアス-1V以下は、初速度電流領域なので使用しない。



初段のロードラインの検討には、6N3P特性図を使用します。
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/113/6/6N3P.pdf


以前に製作した6BQ7-6CH6アンプの初段6BQ7の動作条件と同じ定数にして、ピンアサインを6BQ7系にすれば、おそらく6R-HH26DJ8も使用できると思います。
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/2011/10/03/6126173


6BQ7-6CH6アンプの初段6BQ7と同じ定数にした6N3P動作条件
6N3PE-6P15PERアンプ 初段ロードライン(1)


今回は、出力段との二次歪み打ち消しを行うために、ほんのちょっとバイアスを深く設定しました。

バイアスを深くした6N3P動作条件(↓)
6N3PE-6P15PERアンプ 初段ロードライン(2)


プレート電圧125V、プレート電流2.5mA、バイアス-2.5V、
カソード抵抗1KΩ、負荷抵抗27KΩ、デカップリング抵抗15KΩ


初段動作は、上記の動作点に決定しました。


なお、出力段に使用する6P15Pには、グリッドリーク抵抗300KΩの制限がありますので、負荷27KΩの場合の交流負荷は24.8KΩになりますので、注意が必要です。

http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/113/6/6P15P.pdf


6P15Pデータシート

データシートに下記のような記載があります。

2) With self-bias voltage not lower than 10V
  (with partial compensation of the bias by a positive voltage source)
3)At self-bias voltage up to minus 4V

注記の意味がイマイチ判らなくてさんざん悩んでいたのですが、長島氏に教えて貰いました。。。(滝汗

カソードバイアスの電圧値が10V以上ならば1MΩまで
4V以上ならば300KΩまで
4V未満は禁止の意味になります。
6080の規格表にほぼ同様な表記があります。  

だそうです。誠に貴重なご助言ありがとうごいました。(^O^)

ちなみに、スクリーン耐圧は330Vです。。。(汗



【電源平滑部】の設計


まず、電源トランスT-2Vの出力電圧を予想します。

出力電圧については、書籍『情熱の真空管』 P.111に書いてあります。
今回の回路ですと1.23倍と仮定して、

220V×1.23 = 270.6V  約271


また、これまでの設計から、

出力段 17mA×2 = 34mA
初段 2.5mA×2 = 5mA
270KΩのブリーダーとすれば、0.85mA

とすると、回路に流れる総電流は、合計39.85mAです。


出力電圧271Vから、【B電圧】230を引いて、
回路の総電流39.85mAで割れば電源平滑部の抵抗値が求まります。

(271V-230V)/0.03985A = 1029Ω

1029Ω÷4 = 257Ω
 
よって、電源部の抵抗は、270Ω3W を4個、使用します。



次回は、ゲイン配分の確認と、最大出力の計算をご紹介する予定です。

(次回につづく)