次のアンプは、ロシア球の6P15P-EVです。2011/12/01 12:10

完成したNEW 6DJ8-1626アンプは、現在エージング中です。

次に製作するアンプは、EL83/SV83同等管といわれているロシア球6P15P-EV(6П15П-EBを使用する予定です。
 

以前のプログに掲載しました、ラジオ技術誌2003年1月号
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/2011/10/13/6153729
春日無線キット(旧)PCL86アンプの製作記事を読みますと、長島氏は、
AL4 → EL3 → EL33 →→ EL83 → PCL86(五極部)→→ SV83
と推察しているようです。

そうしますと、6P15PはEL83/SV83同等管といわれていますので、PCL86の五極部と特性は同じなのでは?と、私個人的に推察しました。。。(汗


そこで本当にそうなのか、ちょっと簡単に検証してみようと思います。


ネット上にある、6P15P三結実測図を見ると、
http://klausmobile.narod.ru/testerfiles/6p15p.htm
PCL86三結実測図と、ほぼ同じポイントをバイアス線が通るようです。

6P15P三結実測値に、動作点をプロットしてみた。

『 JK1EYP真空管アンプの自作サイト 』様のPCL86三結特性実測図は、こちら。
http://park21.wakwak.com/~eyp/jk1eyp/amp/PCL86main/PCL86_DATA/PCL86data.htm

JK1EYP真空管アンプの自作サイト様のPCL86三結実測データ


私がこれまで製作してきたアンプの動作点をプロットしてみると、上掲載の2つの実測データにおいて、ほぼ同じようにバイアス線が通るのが判ります。


なお、上図PCL86三結時の実測データは、プレート電圧がちょっと読みにくいと思うので、(実際に、プレート電圧を5V読み間違えた事があります。まあそれは、ごく個人的なケアレスミスですが。。。すみません。。(汗 )
私は、PCL86五極部の三結動作の検討をする時は、サイドコンタクト球EL3三結特性図を使用してます。
http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/046/e/EL3.pdf

EL3三結特性図に動作点をプロットしてみた。


以上の事から、私は6P15Pの三結特性は、PCL86三結あるいは、EL3三結特性で代用できるのでは???と考えています。。。(汗


。。。。。。


さらに、実際にオークションで6P15P-ERを購入しました。



オークションで入手した6P15P-ER

6CH6→6P15Pソケット変換アダプターを製作して、以前に製作した6BQ7-6CH6アンプに挿して音を聴いてみます。

6CH6→6P15P ソケット変換アダプター

6BQ7-6CH6アンプのカソード抵抗は390Ωでしたので、39Ωの抵抗をアダプターに追加して、カソード抵抗を430Ωにしました。。。(汗


6BQ7→6N3Pソケット変換アダプターを製作しました。

以前に製作した6BQ7-6CH6アンプの初段の設計は、
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/2011/10/03/6126173
5670でも使用できる定数になっているので、6BQ7→6N3Pソケット変換アダプターを製作して、初段も6N3P-Eに変更しました。



初段6N3P-E、出力段6P15P-ERにして、音を聞いてみた。(1)
初段6N3P-E、出力段6P15P-ERにしたシングル真空管アンプ
(ソケット変換アダプターで、6BQ7-6CH6アンプへ挿入)
新世紀エヴァンゲリオン EX  AEROCAT feat.ぽよよん・ろっく綾波レイ

初段6N3P-E、出力段6P15P-ERにして、音を聞いてみた。(2)


実はNEW6DJ8-1626アンプをハンダ付けしている間、ずう~っと、6P15Pアンプを聴いていたのですが、さすがにPCL86の音に似ていて良いです。
(まあ、当たり前?といえば当たり前ですが。。。)


個人的にPCL86の音が好きなので、私的にはすごく気に入りました。(^O^)


そんな訳で、現在6P15Pアンプを製作中です。


次回のアンプ分のシャーシも、ついでに加工しときました。

6P15Pアンプを製作中。。。


次回からは、6N3P-6P15Pアンプのご紹介をする予定です。

(次回につづく)