NEW 6DJ8-1626シングル真空管アンプ (3)2011/10/30 20:13

今回は、初段6DJ8のロードラインの設計です。


【初段】の設計

 初段設計の際は、以下の制約があります。

 a.デカップリング時定数は、段間の時定数よりも、充分大きいのが
   望ましい。

       NFB量が-6dB以下でしたら、とりあえず、
   デカップリング抵抗10KΩくらい、コンデンサ-が33~47μFなら
   時定数は、0.33~0.47で段間の時定数の10倍ほどになります
   ので、このあたりの常識的な数値なら問題ないのでは?。。。(汗

 b.負荷抵抗は、真空管の内部抵抗よりも大きくなければならない。
   
 c.バイアス-1V以下は、初速度電流領域なので使用しない。



前回製作した1626アンプの初段6DJ8の動作条件を参照します。http://valvolerosso.asablo.jp/blog/2011/05/12/5859793

前回製作したアンプの初段6DJ8の動作条件(↓)
前回制作した1626アンプの初段6DJ8ロードライン



なるべくゲインが欲しい!ので以下の点を改善しました。


①プレート電流をちょびっと増やしてロードラインを上に持ち上げて、ロードライン上の振幅幅を広く取れるようにします。

②B電圧アップの恩恵でロードライン起点を高電圧側に移動できるので、負荷抵抗を大きくしてゲインを増やします。

カソード抵抗を1KΩにすると、テスターで測ったバイアス電圧値が、そのままプレート電流値になるので、とても判りやすいので、カソード抵抗は、やっぱり1KΩにしたいところです。



上記のような事を頭の中で考えて、実際にロードラインを引いてみます。

http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/030/e/E88CC.pdf
( ↑ 6922フィリップス規格 全36ページPDFファイルで重いです。 )

NEW 1626シングルアンプ 6DJ8ロードライン


プレート電圧101V、プレート電流3mA、バイアス-3V、
カソード抵抗1KΩ、負荷抵抗33KΩ、デカップリング抵抗8.2KΩ


初段動作は、上記の動作点に決定しました。


入力電圧を、2Vpeak(=1.41Vrms)に想定していますので、かなり強引な設計です。
6DJ8で、なんとかゲインを取ろうという苦労が偲ばれます。。。(汗
まあ、6DJ8でドライブするのですから、このあたりはしょうがないです。





【電源平滑部】の設計


まず、電源トランスT-2Vの出力電圧を予想します。

出力電圧については、書籍『情熱の真空管』 P.111に書いてあります。
今回の回路ですと1.23倍と仮定して、

220V×1.23 = 270.6V  約271


また、これまでの設計から、

出力段 17.5mA×2 = 35mA
初段 3mA×2 = 6mA
270KΩのブリーダーとすれば、0.84mA

とすると、回路に流れる総電流は、合計41.84mAです。


出力電圧271Vから、【B電圧】226.8を引いて、
回路の総電流41.84mAで割れば電源平滑部の抵抗値が求まります。

(271V-226.8V)/0.04184A = 1056Ω

1056Ω÷4 = 264Ω
 
よって、電源部の抵抗は、270Ω3W を4個、使用します。



次回は、ゲイン配分の確認と、最大出力の計算をご紹介する予定です。

(次回につづく)


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